2024年6月に、40年と3カ月勤めたスーパーを定年退職したX(Twitter)ユーザーのken kenさん。退職日の朝、妻にLINEで「家族がいたから頑張れた」という感謝を伝えたら、“思いがけないメッセージ”が返ってきたエピソードがXで話題になり、ねとらぼの記事でも大きな反響を呼びました。今回ねとらぼ編集部では、退職から7カ月が経過した現在の生活についてken kenさんにあらためて話を聞きました。
●最終出勤日の朝を迎え……
ken kenさんが妻へ感謝の気持ちを伝えたのは2024年6月14日、退職当日の朝でした。直接思いを伝えると照れてしまうためLINEでメッセージを送り、これまでずっと働く上での活力になっていた愛妻弁当を持参し最後の出勤へ。
●妻へ感謝のLINE、その返信とは……
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そして夕方ごろ、妻から長文で返信がありました。「長い間お疲れ様でした」から始まる妻からのあたたかい言葉の数々に、仕事中にも関わらず涙がこぼれたというken kenさん。
最後の勤務を全うして帰宅すると、出産のために来られなかった娘さんの代わりに娘婿さんがケーキを用意して待っていてくれたといいます。メッセージプレートには「お父さんおつかれさまでした」と描かれ、これまで誠実に働き続けた証といえるその光景に、見ているこちらも胸が熱くなります。
●「読みながら不覚にもウルッとしてしまいました」涙する人が続出
お互いをねぎらい合う夫妻のやり取り、そして家族の絆を感じる一連の投稿には、「普段からご家庭を大切にされている姿が目に浮かびます」「理想の夫婦像です」「温かい気持ちになりました」「読みながら不覚にもウルッとしてしまいました」と心打たれた人の声が多く寄せられ、妻からの返信には「こんなんもらったら…めっちゃ泣いてしまいます…」「私も見習いたいと思いました」「感謝をきちんと伝えるパパも素敵」などの声が寄せられました。
●ken kenさんに“退職後の生活”を聞いた
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話題になったポストは現在200万件表示を突破。長い会社員人生に幕を降ろしてから約7カ月たった今、新しい人生のスタートをきったken kenさんにねとらぼ編集部がお話を伺いました。
――投稿や記事には大きな反響がありました。反響への感想や印象的なコメントがあれば教えてください
ken kenさん:投稿には大きな反響があって、ねとらぼさんの後に複数の媒体から取材申し込みがありました。
――定年退職後、生活はどのように変わりましたか?
ken kenさん:定年退職後は私が毎日の食事を作っています。それをほぼ毎日Xで投稿しています。フォロワーさんからは「こんな旦那さんが欲しい」と言われることがあります。
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――ご退職から7カ月ほど経過しましたが、新たな生活で印象に残ったエピソードはありますか?
ken kenさん:定年退職後、7カ月で嫁さんと「静岡」「愛知」「函館」「高知」「出雲」「松山」「沖縄」と月に一度のペースで旅行に行ってます。嫁さんが旅行好きで、私が退職を決めた翌日に図書館で10冊以上の旅行本を借りてきました。現役のころに休むことのできなかった「盆」「年末年始」を44年ぶりに休みました。初めて、『箱根駅伝』をリアルタイムで観ました。
――これからの展望をお聞かせください
ken kenさん:これからも嫁さんと国内旅行を楽しみたい。夫婦で訪れたことのない県が「13県」あるので、全県制覇するのが夢です。
(了)
ちなみにken kenさんは現役時代、65歳まで勤めるつもりだったそうですが、お金と時間を天秤にかけたときに「時間のほうが大事だ」と判断して、予定より3年早く退社したのだそうです。現在Xアカウント(@kenmuchi0219)では退職後のリアルな日常を発信しており、ken kenさんが作った日々の食事や、旅行先での写真などを見ることができます。
他にもスーパーに勤めていたころの驚きのエピソードや得する情報等はブログ「退職お助けネット」で発信中です。
画像提供:ken ken(@kenmuchi0219)さん
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