30日 東北〜北陸を中心に積雪急増 交通障害・建物の被害・落雪に警戒 強烈寒気

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2025年01月30日 05:58  日本気象協会

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日本気象協会

30日 東北〜北陸を中心に積雪急増 交通障害・建物の被害・落雪に警戒 強烈寒気

今日30日も強い寒気やJPCZの影響で、東北から北陸を中心に大雪や吹雪となるでしょう。大雪による交通障害、建物や農業施設への被害、屋根からの落雪に警戒してください。電線への着雪による停電、なだれにも注意が必要です。太平洋側も風が冷たく、厳しい寒さでしょう。



●今日30日 強い寒気やJPCZの影響が続く


今日30日も冬型の気圧配置で、北日本や東日本の上空1500メートル付近にはマイナス9℃以下の寒気が流れ込むでしょう(平地で雪の降る目安はマイナス6℃以下)。また、JPCZ(日本海寒帯気団収束帯)※の影響で、東北や北陸付近に次々と雪雲が流れ込む見込みです。

※「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」とは、シベリア大陸から流れ込む冷たい風が朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分され、その風下である日本海で再び合流して形成される収束帯(雪雲が発達しやすいライン)です。JPCZによって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が次々と流れ込むと、大雪となることが多々あります。


●東北〜北陸を中心に警報級の大雪


今日30日5時半現在、北海道の日本海側から山陰にかけて雪雲がかかっています。5時半現在、大雪警報が福島県会津や岐阜県に発表されています。

このあとも、北海道は日本海側を中心に雪で、吹雪く所もあるでしょう。東北の日本海側から北陸は雪が降り、積雪が急増しそうです。関東甲信や東海の山沿いも雪が強く降るでしょう。近畿北部から山陰は大雪のピークは越えていますが、雪が降りやすい見込みです。

関東から九州はおおむね晴れるものの、愛知県など雪雲の流れ込む所がありそうです。


●予想降雪量


明日31日6時までに予想される24時間降雪量は多い所で
東北:80センチ
北陸:70センチ
北海道・東海:50センチ
関東甲信:40センチ
近畿:25センチ

東北から北陸を中心に大雪による交通障害、建物や農業施設への被害、屋根からの落雪に警戒してください。電線への着雪による停電、なだれにも注意が必要です。


●厳しい寒さが続く 最高気温は前日と同じか低い


今日30日の最高気温は、北海道から東海は昨日29日より低いでしょう。札幌市は1℃、仙台市は5℃の予想です。新潟市は3℃と昨日29日より4℃も低いでしょう。東京都心は12℃と平年よりは高いものの、風が冷たく、体感温度は低くなりそうです。名古屋市は8℃と厳しい寒さでしょう。

近畿から九州は昨日29日と同じくらいで、真冬の寒さが続きます。大阪市は9℃、広島市と福岡市は8℃と10℃に届かない見込みです。万全な寒さ対策をなさってください。


●雪道運転 万が一に備えての安心グッズ


雪道運転をする場合、立ち往生など万が一に備えて、次のものを用意しておくと安心です。
(1)防寒着やカイロ、毛布など暖をとるもの
暖房がとまってしまった際の車内温度の低下に備えましょう。
(2)飲料水や非常食、モバイルバッテリー、簡易トイレ、懐中電灯
長時間、車内で過ごすことや夜間のトラブルを想定して準備しておきましょう。
(3)ブースターケーブル、 牽引ロープ、タイヤチェーン
バッテリー上がりの際に使用するブースターケーブルや発進不能になったときの脱出に役立つ牽引ロープもあると良いでしょう。スタッドレスタイヤだけでは対処しきれないほどの積雪にも対処するため、タイヤチェーンもあると役立ちます。
(4)軍手、ゴム手袋、長靴、スコップ
除雪ができるものを準備しておきましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。

雪道を運転する際は、もしものときに役立つグッズをクルマに積んでおくようにしてください。加えて、出かける前に燃料が十分にあることを確認しましょう。ただし、気象情報や交通情報を確認し、大雪や猛吹雪が予想される場合は、外出の予定を変更したり、移動手段を変更したりすることも検討してください。



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