【動画】準備期間5年! 圧巻パフォーマンスの裏側『名もなき者』特別映像
本作は、アカデミー賞ノミネート監督であり、『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』『フォードvsフェラーリ』の名匠ジェームズ・マンゴールドの最新作。ロック界の最重要アーティストであり、今なお現役ミュージシャンとして舞台に立ち続ける“生きる伝説”ボブ・ディランの青春時代を描く。ディラン本人も製作に協力し、シャラメがプロデューサーとしても参加する。
本年度の賞レース戦線を賑わし続けている本作は、先日の第97回アカデミー賞(R)ノミネート発表において、最高賞となる作品賞をはじめ、監督賞、主演男優賞、助演男優賞、助演女優賞、脚色賞、音響賞、衣裳デザイン賞の8部門にノミネートを果たした。
このたび、ティモシー・シャラメの来日が決定した。2月8日に都内で開催されるレッドカーペットイベントに登場する予定だ。ボブ・ディランという類を見ないアーティストの半生を見事に演じてみせたシャラメは、2023年に主演作『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』のプロモーションで初めて日本に訪れて以来、約1年半ぶり2回目の来日となる。
本作の製作に協力したディラン本人もSNSで「主演のティミー(ティモシー・シャラメ)は素晴らしい俳優だから、真実味のある私を演じてくれるだろう」と言及するように、シャラメは芝居の枠を超えてまさに若き日のディランをそこに見る熱演を披露。自身にとって2回目(『君の名前で僕を呼んで』以来)となるアカデミー賞(R)主演男優賞ノミネートの報を受け、シャラメは「この栄誉を大変光栄に思います。そして何よりも、この作品がこのように認められたことに心から喜んでいます! 最も重要なのは、私たちの作品を熟練の手で導いてくれた偉大なジェームズ・マンゴールド監督に感謝することです。そしてもちろん、これが実現できたのは、偉大なアーティストであり詩人、思想家、そして『未知の存在』であるボブ・ディランのおかげです」と喜びのコメントを発表している。このノミネートを引っ提げ、日本のファンの前でどんな言葉を語ってくれるのか?
あわせて、シャラメの圧巻のパフォーマンスが生み出された舞台裏に迫る、新たな特別映像が解禁された。レジェンド中のレジェンドであるディランが、混迷を極める1960年代のアメリカで瞬く間にスターダムにのし上がる時間を演じきるため、シャラメはそれまで人並みにしか知っていなかったディランについての理解を徹底的に深めることから始めたそう。芸術的で謎に包まれるイメージはもちろんのこと、渦巻いていた感情も丁寧にとらえ、も独特の声質、ギターを構える立ち居振る舞いと少し虚ろ気な表情、目線から一気に観る者を引き込むパフォーマンスまで、細部に余念のない熱演を見せている。
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製作期間中に意図せずコロナ禍が訪れたことで、実に5年にも及ぶ時間をディランに没入するための準備期間にあてられたシャラメは、ボイスコーチと共にディランのパフォーマンスを研究し続けるだけでなく、ギターとハーモニカまで自身でマスター。現場では、あらかじめ録音された音源を流しながら演技を撮影していく準備も取られていたが、シャラメが自身での実演と生歌唱を譲らずにやり遂げた。
ボイスコーチのエリック・ヴェトロは「ティモシーは本当に耳がいい。彼は本当に素早く感覚をつかむことができ、俳優としてそれを実行する方法を知っているんだ」、音楽プロデューサーのニック・バクスターは「作曲するシーン、初めて誰かに曲を見せるシーン、演奏するシーンなど、ティモシーが様々な状況下で演奏できるという事実は信じられないよ。彼は何にも縛られない。立ち止まったり、マイクから離れたり、歌詞をめちゃくちゃにしたり、ハーモニカのソロを加えたり、テンポを上げたり下げたり、曲のペースを変えたりできるんだ」と非凡な才能と表現力にこれ以上ない賛辞を送っている。
映画『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』は、2月28日より全国公開。