オスカー10部門ノミネート『ブルータリスト』、荒ぶる本予告&ポスター解禁

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2025年01月30日 15:10  クランクイン!

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映画『ブルータリスト』場面写真 (C)DOYLESTOWN DESIGNS LIMITED 2024. ALL RIGHTS RESERVES(C)Universal Pictures
 第97回アカデミー賞にて作品賞をはじめ10部門にノミネートされたエイドリアン・ブロディ主演映画『ブルータリスト』より、数奇な人生をたどる主人公の<もだえながらも、生き、切り拓く>瞬間を捉えた本予告、本ポスタービジュアルが解禁された。

【動画】<もだえながらも、生き、切り拓く>『ブルータリスト』本予告

 本作は、第二次世界大戦下のホロコーストを生き延びアメリカへと渡った、ハンガリー系ユダヤ人建築家ラースロー・トートの30年にわたる数奇な半生を、弱冠36歳の気鋭ブラディ・コーベットが監督・脚本を務めて描き出した、215分にわたる壮大な人間ドラマ。

 第81回ヴェネチア国際映画祭でプレミア上映され銀獅子賞を受賞し、第82回ゴールデングローブ賞では作品賞(ドラマ部門)、監督賞、主演男優賞(ドラマ部門)を獲得。第97回アカデミー賞では、作品賞、監督賞(ブラディ・コーベット)、主演男優賞(エイドリアン・ブロディ)、助演男優賞(ガイ・ピアース)、助演女優賞(フェリシティ・ジョーンズ)、脚本賞(コーベット監督、モナ・ファストヴォールド)、編集賞(ダーヴィド・ヤンチョー)、撮影賞(ロル・クロウリー)、美術賞(ジュディ・ベッカー)、作曲賞の合計10部門にノミネートされている。

 才能にあふれるハンガリー系ユダヤ人建築家のラースロー・トート(エイドリアン・ブロディ)は、第二次世界大戦下のホロコーストから生き延びたものの、妻エルジェーベト(フェリシティ・ジョーンズ)、姪ジョーフィア(ラフィー・キャシディ)と強制的に引き離されてしまう。家族と新しい生活を始めるためにアメリカ・ペンシルベニアへと移住したラースローは、そこで裕福で著名な実業家ハリソン(ガイ・ピアース)と出会う。

 建築家ラースローのハンガリーでの輝かしい実績を知ったハリソンは、彼の才能を認め、家族の早期アメリカ移住と引き換えに、あらゆる設備を備えた礼拝堂の設計と建築を依頼。しかし、母国とは文化もルールも異なるアメリカでの設計作業には、多くの障害が立ちはだかる。アメリカンドリームという希望を抱いていたラースローを待ち受けていたのは、大きな困難と代償だった―。

 本予告は、数奇な人生をたどるラースローの<もだえながらも、生き、切り拓く>瞬間を捉えたもの。ホロコーストから生き延び、夢にあふれながらアメリカに移住したラースロ・トート。才能ある建築家だった彼は、ある出来事をきっかけに失墜、日雇いの土木作業に身を投じる日々を過ごしていた。

 だが、裕福で著名な実業家ハリソンが偶然ラースローのそれまで携わった業績を知ったことで、ラースローの人生は大きく動き出す。不安と希望が入り乱れた表情で電車に乗る姿、アメリカで再会した従兄弟との束の間の休息や別れ、そして数々の建築物と“自由の女神”に象徴されるアメリカの風景。「狂気に呑み込まれないで」「約束するよ」。映像の最後にラースローと妻が交わす言葉を体現するかのような、ドラマティックな人生が胸に迫る映像となっている。

 本ポスタービジュアルは、荒々しい、無骨と評されることも多いブルータリズム建築を思わせるデザインで、ラースロー、妻エルジェーベト、ラースローを支援する実業家ハリソンの3人の姿を捉えたもの。ラースローが人生を賭けて取り組む<建築>をさらに強調するように<溶接の火花>が散る中、三者三様の思惑がにじみ出ている。ラースローの胸元には「荒ぶる、たぎる」というキャッチコピーが添えられ、ラースローを中心にめぐる彼らの数奇な人生を予感させるビジュアルに仕上がった。

 映画『ブルータリスト』は、 2月11日よりTOHOシネマズ日比谷にて先行公開、21日より全国公開。
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