映画界の巨匠とホームドラマのレジェンドが約7年ぶりにタッグを組む。
3月13日午後9時から、TBS系で「山田洋次×石井ふく子 ドラマ特別企画『わが家は楽し』」が放送されることが30日、分かった。小日向文世(71)が主演する。夫婦間の離婚問題をきっかけに、家族がそれぞれの立場で「家族とは何か」「夫婦とは何か」を考え、家族の絆を見つめ直していく物語。
作・脚本を務めるのは、「男はつらいよ」シリーズなどで知られる映画監督の山田洋次氏。「渡る世間は鬼ばかり」をはじめ、多数のホームドラマを手がけた石井ふく子プロデューサーと再タッグを組む。両氏がテレビドラマで脚本とプロデューサーを担当するのは、18年の同局系「あにいもうと」以来、約7年ぶりとなった。
山田氏は「長年同じ屋根の下、屋根どころか同じ部屋に寝起きしていながら、愛について語り合うことが少ない夫婦は多いのではないだろうか。この恐るべき事態をどう切り抜けるか。破綻してしまうのではなく、懸命な知恵と工夫で夫婦が再生することはできないだろうかという難問題を、石井ふく子プロデューサーから出された宿題を解くような思いで、この脚本を書きました」と明かした。
石井プロデューサーは「今の時代、テレビで家族の問題を真正面から描いたドラマが少なくなってきたなと思います。でも、家族という存在はすごく大事なんだということを常に感じています。長年タッグを組んできた山田洋次さんとは数年前からそのことを話してきて、山田さんも同じお気持ちでいたので、今回も山田さんの脚本で作り上げたいなと思いました」とコメントした。
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長年勤めた会社を定年退職した主人公・平山幸之助を小日向が演じる。本格的なホームドラマで“一家のお父さん”を演じるのは初めて。「このおふたりがそろったドラマにオファーされて非常に光栄でした。幸之助は、そんなことしたら奥さんに嫌われちゃうよ、というような困ったおじさんだなと思います。僕はいつも妻に気を使いながら、嫌われない、捨てられないようにして生活していますから真逆です」と、自身とは正反対の役柄に向き合った。「僕が子どもの時にテレビでよく見ていたホームドラマに近い感じがして、すごく懐かしい。僕の世代の方は特に何とも言えない郷愁を感じると思います」とアピールした。
幸之助の妻・史枝役は戸田恵子(67)。同居する長男で大学生の和夫を高橋海人(25)、その彼女を山田杏奈(24)が演じる。長女で税理士の遥役で桜井ユキ(37)、その夫役でえなりかずき(40)が出演する。
※高橋海人の高は正式には「はしごだか」
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