公明党は31日、選択的夫婦別姓制度導入に向けた検討チームの2回目の会合を国会内で開いた。別姓を選んだ夫婦の子の姓を婚姻時に決定するなどとした1996年の法制審議会(法相の諮問機関)の民法改正案要綱も「十分に検討に値する」との意見が多く出た。今後、関係者へのヒアリングなどを進める。
2001年に公明党が国会に提出した民法改正案では、別姓夫婦の子の姓は出生時ごとに定めると規定。兄弟姉妹間で姓が異なり得る。会合では今後の議論はゼロベースで進めることを確認した。
会合後、矢倉克夫・検討チーム座長は「現在の家族ごとの戸籍を守りつつ、別姓の道もどう確保するか、両立を図ることが重要だ」と強調。自民党には保守派を中心に別姓導入に慎重な意見も強い。矢倉氏は「自民ともしっかり合意できる内容をまとめたい」と語った。