林芳正官房長官は31日の記者会見で、日本政府がロシア極東サハリン州に設置する「日本センター」について、必要な許可を得ずに日本語講座を行っていたとしてロシアの裁判所が罰金を命じたと明らかにした。林氏は「ロシアの国内法上問題なく行われてきた活動が違法とされたことは理解に苦しむ。極めて残念だ」と非難した。
日本センターはロシア国内に6カ所あり、企業支援や日本語教育などを実施。ロシア政府は1月、日本の対ロ制裁などを理由に同センターに関する覚書の適用終了を決定した。
林氏は「今般の判決を精査するとともに、ロシアによる覚書適用終了の決定も踏まえ、適切に対応する」と述べた。