映画『誰よりもつよく抱きしめて』で強迫性障害による潔癖症を患い、すべてのものに直接触れられなくなってしまった主人公・水島良城を演じている三山凌輝(25)。常にビニール手袋をつけての生活になり、愛する人にも触れることができず、恋人の桐本月菜(久保史緒里)とは、すれ違いを起こしてしまう。
「よく自分のイメージとはかけ離れた役だね、って言われますが、良城に共感する部分もたくさんありました。撮影時、僕自身いろいろなことを考えるような時期だったんですが、それもあって良城の感情にスムーズに入り込むことができたんです」
役にのめり込みすぎてしまったからなのか、撮影期間中、潔癖症気味になってしまったという。
「もともとキレイ好きでその延長かもしれませんが、萌え袖でドアを開けたり、壁に触れられなくなってしまったり……。ふだんは、お風呂に入らないとベッドに入れない人なんです。最近は疲れすぎて、汗をかかない日は入らずに寝てしまうんですが、なるべく面積を狭くするために、体育座りの格好で寝ています(笑)」
「愛する人に触れることができない」という状況になったとき、三山自身はどう対応するのだろうか。
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「周りから『お前は偉いな』って言われるくらい僕はめちゃくちゃ向き合ってしまうタイプなんです。何か問題が起きたら、一つずつ解決していこうと思います。家族や友人など愛のカタチっていろいろあると思いますが、僕は向き合い続けます」
撮影現場でも、共演者たちとコミュニケーションをとることを大事にしているそうで、恋敵役の2PMのファン・チャンソンともとても仲よくなったよう。
「会えば『ハイ、リョーキ!』『ハイ、チャンソン』みたいな感じです(笑)。日本に来たときはいつも連絡をくれます。ちょっと世代が違うので、お互いに感じてきたもの、見たものを話し合ったりしていました。笑いのツボも似ているのか、僕がしゃべるといつも笑ってくれるんです。笑顔がステキでとても優しい人ですね」
映画はどんな人に見てもらいたいのだろうか。
「お互いを理解したいけれどちょっとずつズレが生じてしまい、ぎくしゃくしてしまうことってありますよね。男女に限らず仕事関係、家族でもあることだと思います。どんな方でも心に響くものがあると思うので、皆さんに見てほしいですね」
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BE:FIRSTのメンバーとしても活動をしながら昨年は俳優として朝ドラ『虎に翼』にも出演。
「ステキな作品に出合えて、すごくうれしかったですし、活躍の幅が広がった一年でした。今年はさらに飛躍していきたいと思います」
【PROFILE】
みやまりょうき
99年4月26日生まれ。愛知県出身。俳優としてドラマ、映画、舞台など多くの作品に出演。’21年からBE:FIRSTのメンバーとして活動。’24年NHK朝ドラ『虎に翼』猪爪直明役を熱演
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(ヘアメーク:西村裕司/スタイリング:朝倉豊)
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