元TBSアナ「若くて見た目の整った女性しか映す価値はないとの思い込み」フジ問題で業界に言及

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2025年02月01日 18:50  日刊スポーツ

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元TBSアナウンサーのエッセイスト小島慶子が、1日放送のTBS系報道番組「報道特集」(土曜午後5時半)にVTR出演し、芸能界を引退した中居正広氏の女性トラブルに関連して、テレビ業界に残る女性による接待文化などについて私見を語った。


番組では、10時間超に及んだフジテレビの会見や、週刊文春が昨年12月26日発売号で、女性が事件当日の会食について「フジ編成幹部A氏に誘われた」としていたものを、その後「中居に誘われた」などと訂正したことを報じた。東京の民放の女性社員やスタッフが、本人の意思に反する接待で、不快な思いをしたなどの匿名の声も伝えた。


小島は、テレビ業界で10代、20代の出演者は女性のが多いが、30代以降は男性の出演者が増えるデータなどを引用した上で、「10代、20代の女性たちがどんな仕事をしているか見てみると、アナウンサー、キャスター、モデル、タレント。30代を見てみると急に女性が減るんですね。男性が増えてきます」と指摘。「若くて見た目の整った女性しか画面に映す価値はないという、非常に強固なこの業界の思い込みをすぐに捨ててほしいです」と断じた。


その背景にテレビ業界の男性が多い構造が影響しているとも言及。「どんなむちゃなことも、どんな非常識なことも平気でやってのける男だけが良き働き手とされていて、女性がそういう現場で働かざるを得ない状況が長く続いてきた、というのが、この業界における女性の扱いですとか、さまざまな被害を産む温床になっている。その中で、ハラスメントの被害に遭っても声をあげられずにきたとか、あるいは、仕事ってこういうものなんだ、って自分に言い聞かせて、心身を痛めつけられながら働いてきた人というのがたくさんいると思うんですね」と話した。


小島は「そこで働いている人たちの人権が本当に守られているのか。それをないがしろにしている人たちが、世の中で起きていることについて『ここで人権問題が起きている』ということは(追及)できないわけですから、(テレビ業界が)足元から本気で取り組む、ということが足りていない」と結論付けた。

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