4日から北海道から九州の日本海側を中心に荒れた天気になる見込みです。7日頃にかけて大荒れや大しけ、警報級の大雪になる所があるでしょう。大雪による交通障害や農業施設への被害、ふぶきや吹きだまりによる交通障害、高波に注意・警戒し、なだれにも注意してください。
●3日〜9日 日本海側を中心に大荒れや大しけ 警報級の大雪も
明日3日は、日本海を低気圧が東進し、冬型の気圧配置になるでしょう。
4日から冬型の気圧配置が強まり、今季最も強い寒気が流れ込みます。北海道から九州にかけての日本海側を中心に荒れた天気になり、7日頃にかけて大荒れや大しけ、警報級の大雪になる所がある見込みです。8日頃も強い冬型の気圧配置になる可能性があります。
大雪による交通障害や農業施設への被害、ふぶきや吹きだまりによる交通障害、高波に注意・警戒し、なだれにも注意してください。
●今回の寒波 「胃袋型」の気圧配置も 日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)の強化
今回、寒気の影響が長く続きます。寒気の流れ込みのピークは5日頃で、上空5100メートル付近でマイナス42℃以下の寒気が、北陸付近まで流れ込む予想です。真冬でも1回くらいしか流れ込むことがない強い寒気です。
シベリア大陸から流れ込む冷たい風が、朝鮮半島北部に位置する長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)によって、いったん二分され、その風下である日本海で再び合流して形成される収束帯(雪雲が発達しやすいライン)、いわゆる「日本海寒帯気団収束帯(JPCZ)」によって、雪雲が発達しやすくなり、その雪雲が北陸付近に次々と流れ込むでしょう。
さらに、「胃袋型」の気圧配置が現れるのも特徴です。「胃袋型」の気圧配置は、等圧線が「くの字状」と「逆くの字状」が東西に並ぶ気圧配置です。北陸付近でこの気圧配置が現れ、一方、北海道の西を低気圧が進むでしょう。
この場合、JPCZの北側で北よりの風が吹き、JPCZの雪雲の発達を強めることがあります。北陸付近の沿岸で風がぶつかり新たな雪雲が発生し、その雪雲が流れ込むこともあります。このため、ふだん比較的雪が多くならない沿岸の地域でも大雪になることがあります。
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●10日〜15日 まだ寒さ続く
この期間も、冬型の気圧配置は弱まりながらも続く見込みです。
東北の日本海側や北陸を中心に雪や雨が降る日が多いでしょう。関東など太平洋側は晴れる日が多い見込みです。
沖縄や九州から東海を中心に、気温はこの時期としては低めでしょう。最高気温が10℃に届かない日もある見込みです。まだ、手袋やマフラーなど冬の装いが必要な日がありそうです。
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