“移動できる電源”トヨタの給電車で「いざというときの備え」を考える

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2025年02月03日 20:10  TOKYO FM +

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“移動できる電源”トヨタの給電車で「いざというときの備え」を考える
TOKYO FMグループの「ミュージックバード」で放送のラジオ番組「週刊Nobbyタイムズ」。時事ニュースをもとに設定したテーマに沿ってお届けするエンタメ&BIZ情報バラエティです。番組パーソナリティは、金融業に従事しながらDJ・ナレーター・司会者・金融コメンテーターとして活動中のDJ Nobbyが担当。

1月30日(木)の放送では、1月17日(金)に開催された神戸のコミュニティFM「さくらFM」主宰の地域防災訓練の模様をお届け。さくらFMの公開収録に加えて、地震動シミュレーター「地震ザブトン」による揺れの体験、トヨタ給電車による防災給電体験などをレポートしました。パーソナリティは「さくらFM」のひぐちのりこ、「週刊Nobbyタイムズ」からはDJ Nobby、宮田リコが出演しました。


(左から)パーソナリティのひぐちのりこ、神戸トヨペット株式会社の武田基宏さん、宮田リコ、DJ Nobby



◆防災の重要性を考えるイベントを開催

2025年1月17日、阪神・淡路大震災から30年の日に、「さくらFM」主催で地域防災訓練を開催しました。今回の地域防災訓練は、西宮市の後援、そしてトヨタ自動車の協賛、神戸トヨペットの協力で実現しました。

ひぐち:知るということは防災に確実に繋がっていきます。知っておくことで備えることができますし、備えることができると、いざというときに自分がどういう行動を取るべきかよく見えてくるんですね。今日は1月17日ということで、防災を考える方はとても多くいらっしゃると思います。ぜひ、今回のイベントを体験していただきたいです。

Nobby:まず地震のリアルな揺れを体感できる地震ザブトンは、4歳から体験することが可能です。そしてもう1つ、実際に触れて確認いただける“移動できる電源”として、トヨタ給電車による防災給電体験も実施しております。こちらにある車のクラウンスポーツPHEVで朝方から電源を供給しているんですよね。

宮田:車にコンセントが繋がっていて、卓上冷蔵庫、扇風機、卓上電器を使用している最中です。

Nobby:どれぐらい電源がもつのか、そもそもどういう仕組みで給電されているのか知りたいですよね。今回は、神戸トヨペット株式会社 社会貢献グループ 課長の武田基宏さんにお越しいただきまして、給電車の仕組みや役割について伺いたいと思います。

◆給電機能が搭載されたトヨタの車種は20車種以上

Nobby:トヨタの給電車は何車種ぐらい展開されていらっしゃいますか?

武田:現時点では20車種以上です。コンパクト・ミニバン・セダン・ワゴン・SUVなど、全カテゴリーのハイブリット車・プラグインハイブリット車・燃料電池車が給電に対応しています。標準装備で付いている車種もありますし、オプションで付けられる車種もございます。

Nobby:ということは、車のオーナーさんは実は給電車を持っている可能性もあるということですね。

武田:そうですね。お客様のなかには「自分の車に付いているのに使い方がわからない」とおっしゃる方や、付いていることを知らないお客様も多くいらっしゃいます。

宮田:それはもったいないですね。ぜひ、この機会に知ってもらいたいです。

Nobby:自分の車が給電車だと判別する手段はあるのでしょうか?

武田:車両にAC100Vスイッチやアクセサリーコンセントが付いているか見ていただいてもいいですし、取扱説明書でもわかります。また、購入したお店のスタッフに聞いていただければすぐにお答えさせていただきます。

◆ライフライン復旧までの電力をまかなえる

Nobby:給電の仕組みを教えていただけますか?

武田:ハイブリッド車のプリウスを例にご説明しましょう。ハイブリッド車(HEV)とは、簡単に言うと、ガソリンと電気の両方で動く車です。

普通の車と同じガソリンエンジンに加えエンジン回転やブレーキをかけた際に発生する電気も動力に使います。電気は、ハイブリットバッテリーに蓄えられます。電気の残りが少なくなると、ガソリンエンジンで発電して、ハイブリットバッテリーに充電されます。このハイブリットバッテリーに蓄えられた電力を外部に取り出して使えるようにしたのが、トヨタの給電の仕組みです。

宮田:たとえば地震が発生した際に電源がないときでも、ガソリンがあれば発電はしてくれるということでしょうか?

武田:そうですね。

Nobby:その他にも方式はあるのでしょうか?

武田:展示しているクラウンスポーツは「PHEV(プラグインハイブリッド車)」という車です。ハイブリッド車との違いは、ハイブリットバッテリーに外部から充電できることです。

Nobby:エンジンを動かさなくても外部電源から供給できるんですね。バッテリーの容量としてはPHEVのほうが大きいものを積んでいるとのことですが、どれぐらい電気がもつのか気になります。

武田:たとえば冷蔵庫、扇風機や電気スタンドを使っても、約200ワットぐらいなんですね。ですから、PHEVでなくHEVのプリウス(2,0L)でも消費電力が約400ワットなら、ガソリン満タンだと、約5日間電力を供給することができます。

Nobby:助けが来るまでは必要な電源はまかなえそうですね。

武田:そうですね。ライフラインが復旧するのは3、4日とも言われておりますので、5日あればまかなえるかと思います。

◆温かい食事の提供や電子機器の使用に役立つ

Nobby:オレンジ色のハンドルが充電口に差し込まれていますけども、そこからコンセントの形で電気が取れるのでしょうか?

武田:そうですね。プリウス(HEV)であれば、トランクや室内にも家庭用コンセントがあるので、そこに差していただければ電気を取ることができます。

宮田:直感的にわかるようになっていますね。

武田:最大1,500ワットの電気を一度に使うことができます。

Nobby:容量的に家庭用のコンセントと同じですね。

宮田:それなら炊飯器も使えますね。

Nobby:災害のときは温かいものが食べたいですよね。

ひぐち:お湯が沸かせるだけでもうれしいですよね。また、ペットを飼っていらっしゃる方や、どうしても避難所は苦手……っていうような方のなかには、車で過ごされる方もいらっしゃると思いますが、そういう方にとっても有効ですね。

◆給電車はインフラ復旧にも活用できる

Nobby:今までの災害のなかで、こういったことに大きく役立ちましたといったケースがあれば教えてください。

武田:千葉で台風による大規模停電が発生した際、信号が停電で停まってしまった場所に給電車を持っていって信号を動かしたという事例があります。

宮田:災害時に自分たちの生活も助けてくれるし、交通インフラの助けにもなってくれるんですね。この給電システムは、みんなが知っておくとすごく役立つものだと思います。

Nobby:実際に防災協定も結ばれていらっしゃるんですよね。

武田:西宮市とは、この地区のオールトヨタで「災害時における給電車両の貸与に関する協定」を結んでおります。災害時に要請があれば給電車を避難所に持っていき、電力を供給します。

Nobby:とても心強いですし、災害時のインフラの1つになりそうですね。

武田:被災地だけでなく、医療機関でも電力不足でお困りになるというお話を聞きますので、そういった場所にも供給が可能です。

宮田:停電などで困っている場所まで車で直接行くことができて、給電できるのはすごく大きなポイントですね。

Nobby:車のオーナー様にはこういった機能があることを知っていただきたいですし、次回車を選ばれる際に“給電”を1つの候補として入れていただけたらと思います。

<番組概要>
番組名:週刊Nobbyタイムズ
放送日時:毎週木曜日 19:00-20:55
出演者:DJ Nobby(パーソナリティ)、宮田リコ(アシスタント)、高橋里実(アシスタント)

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  • 地震座布団って10枚集めて体験すれば大地震モードが体験できるのかな? って笑点じゃないんだからオチは無し。
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