2月2日(日)の放送では、リスナーから届いたさまざまな相談に、江原がアドバイスを送りました。
江原啓之
<リスナーからの相談>
昨年の夏、母を突然死で亡くしました。遠方で真夏でしたので、私が警察に連絡し、窓から入って確認となりました。腐乱も酷く、最期に見ることも触れることもできないまま、DNA鑑定の判定後、警察署より火葬場へ行きました。
主人も警察までは来てくれましたが、義父母は来ず、連絡も一切ないまま年末となりました。普段から行き来はなく、良い関係ではなかったのは事実です。ですが、母の死を軽視されたようで、許すことができません。
親を怒ることもない主人に嫌気がさし、離婚も提案しました。仮に離婚しなかったとしても、義父母の葬儀に参列するつもりはありません。孫である私の娘も怒り、今は電話もコンセントを抜いている状態です。私の考えは間違っているのでしょうか? 結婚していても「他人なんてそんなもの」と割り切らなければならないのでしょうか? 母をバカにされたようで許せません。
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家族観に強い意識を持たれているのですね。私からすると、家族の単位はまず夫婦が一番です。自分の親が亡くなり、こんなことになってしまったという、寂しい気持ちはわかります。ですが、私だったら親のことで義理の両親に気を遣わせてしまうのでは、と考えます。
お葬式をされたのならば、「せめて家族なのだから来てもいいじゃないか」と寂しく思うことはあるでしょう。ただ、「母の死を軽視されたようで」とのことですが、軽視はしていないと思います。あくまでも、そういう習慣(子の配偶者側の不幸に対応すること)がないのではないでしょうか。
私が普段言っている、「幸せな人は意地悪しない」という言葉を思い出してください。「気の毒な人だな」と思ったならば、逆に愛を教えてあげればよいのです。「やったらやり返す」は少し子どもっぽいですね。
また、あなたの夫は親に意見を言うことができないのですよね。ならば、あなたが「自分がされたら寂しくないですか」「お弔いくらいは来るべきだと思いますよ」と義理の両親に伝えてあげましょう。昔の言葉で「金持ち喧嘩せず」とありますけども、私の言葉で言うと「幸せな人は意地悪しない」。
最後に「母をバカにされたようで許せません」と書かれていますけども、要するに「私を馬鹿にした」という気持ちなんですよね。「もっと私を尊重してほしい」「母のことも尊重してほしい」と叫ぶよりも、自分自身に対して「寂しいんだな」と思ったほうがよいのではないでしょうか。でなければ、あなたの娘さんも、将来結婚した際、そういったことを乗り越えられませんよ。それならば、寛大な母を見せたほうがいいのではと思います。自分自身で寂しさを埋めればよいのではないでしょうか。
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奥迫協子、江原啓之
●江原啓之 今夜の格言
「不幸の数を数えるよりも“幸せの数”を数えましょう」
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2月2日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2月9日(月)AM 4:59まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00〜22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30〜12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/
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