1月29日(水)のテーマは「2025年はJ-POPがブームになる? パート1:アメリカZ世代が注目の日本のアーティストを一挙発表!」。「NY Future Lab」に所属するアメリカZ世代が、アメリカで流行している日本の音楽について意見交換しました。
※写真はイメージです
◆日本のアニメソングが世界でブレイクする時代に
現地時間2025年2月2日(日)、アメリカのロサンゼルスで第67回グラミー賞授賞式が開催されます。そのウェブサイトで、今年のグローバル音楽シーンのトレンドが特集されました。その1つが、「2025年はJ-POPがブームになる」という予想です。ニューヨークのZ世代はそれについてどう考えているのか?
まずは、ラボメンバーからアメリカで現在、日本のどんな音楽が流行っているのか聞いてみましょう。
ヒカル:アメリカで人気になった日本のアーティストの多くは、アニメかソーシャル・メディアを通じて出てきているよね。TikTokやインスタのリール、YouTubeのショートとか。キャッチーなセリフやはじけるような何かがあればブレイクするけど、すぐに使い古されて忘れ去られる傾向もある。
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「マッシュル-MASHLE- 神覚者候補選抜試験編」第2期のオープニングテーマ(「Bling-Bang-Bang-Born」)も、みんなこの曲でダンスをするんだよね。アニメを見ていない人でも知っていたと思う。Mrs. GREEN APPLEもどうかなと思うけど、まだそれほど人気はないかも。
ヒカル:Mrs. GREEN APPLEはアメリカではまだ売れてないよ。
シェリー:米津玄師は?
ヒカル:アニメで人気が出た例だね。
メアリー:確実にアニメの影響だと思う。「僕のヒーローアカデミア」の主題歌「ピースサイン」もそうだし、あとは「チェンソーマン」の「KICK BACK」という曲が一番反響が大きかった。
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ノエ:どれほど世界の人がアニメを見て、その影響を受けているかということだよ。もうクランチロールだけじゃないんだよね。
メアリー:Disney+でも日本のアニメを観ることができるって知ってた?
ノエ:今主流のストリーミングサービスには、必ずアニメのコンテンツがあるよね。そういう変化が日本の音楽人気にも影響していることがわかるよね。
やはり日本のアニメの影響は絶大です。以前の放送で、アメリカのアニメ人口は、日本を超えて世界一という話をしました。10年ほど前、アニメファンはみんな「クランチロール」と呼ばれるアニメ専門のストリーミングサービスを利用していました。
現在はNetflixからDisney+まで、アメリカの映画やドラマと並んで日本のアニメが売り物になっています。「グラミーのサイトには、注目のアーティストとして米津玄師が出ていましたが、彼もまたアニメのオープニング曲がきっかけで世界中でブレイクしています。そして、Creepy Nutsのようにダンスビデオがバイラル化してさらにファン層を増やしていく、そんな流れがはっきりと見えてきています」とZ世代専門家のシェリーは解説しました。
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(左から)ミクア、シェリー、ヒカル、ノエ、シャンシャン、メアリー/©NY-Future-Lab
◆キャッチーなJ-POPがグローバルヒットする可能性はある
アニメ作品とのタイアップが、アーティストの人気を高める大きな要因であることがわかりました。一方で、アニメに関わらず、ネットでブレイクしたアーティストはいるのでしょうか?
メアリー:ATARASHII GAKKO!(新しい学校のリーダーズの海外名義)は私の友人のあいだでかなり人気があるよ。突然私のフィードに流れてきたんだよね。あれっと思ったらいきなり歌い始めて、「何これ!」と思った。正直、個人的には好みではないかな。同じような曲が多すぎるんだよね。
ヒカル:ネットをうまく使ったのは藤井風だよね。TikTokでブレイクするまでは誰にも知られてはいなかった。タイだったかな? どこかの国のSNSにたくさん流れるようになったのをきっかけに、世界中に広まったんだよね。僕自身は「死ぬのがいいわ」という曲しか知らないんだけど。
2025年に日本の音楽が世界に出ていくのか、彼はそのいい例だと思う。それが誰になるかはわからないけど、もしキャッチーな歌を作ってネットで大ブレイクしたらってことだよ。アニメでもいいよね。「Bling-Bang-Bang-Born」みたいなやつ。
アニメやネットでさまざまな日本のアーティストが台頭していますが、ラボメンバーの1人、ノエは「2025年にJ-POPが流行るかどうか」について「まだ早いかもしれない」と意見を述べています。
グラミーの記事では、注目のアーティストとして米津玄師よりも前に、ガールズグループのXGが紹介されていました。しかしながら、日本語で歌わないXGは、アメリカ人からはJ-POPではなく、K-POPとして見られています。
また、「Mamushi」でミーガン・ジー・スタリオンと共演した千葉雄喜の名前も出ていましたが、こちらは彼に注目というよりも、ミーガンが日本語でラップしたことが大きな話題となっています。
さらに、カニエ・ウェストの娘の11歳のノース・ウェストが、FKAツイッグスの新曲で日本語でラップしているのがニュースになりました。「日本語ラップが先に2025年のトレンドになるかもしれません。来週は引き続き、J-POPはどうすれば今年世界で大ブレイクするのかをNYのZ世代が話します」とシェリーはコメントし、話題を次週に繋げました。
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1月29日放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2025年2月6日(木) AM 4:59 まで
※放送エリア外の方は、プレミアム会員の登録でご利用いただけます。
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<番組概要>
番組名:NY Future Lab
放送日時:毎週水曜日18:40〜18:55放送
出演:シェリーめぐみ
番組Webサイト: https://www.interfm.co.jp/nyfutureweb
特設サイト:https://ny-future-lab.com/
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