奈良県在住のSさんは数年前、幼い2人の息子たちを連れて関西から九州の実家に帰省した。
1人で2人を連れて行くのは大変だったが、迷惑をかけないように朝早くに電車に乗ったところ......。
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<Sさんからのおたより>
5年ほど前、友人の結婚式に参列するため奈良から九州の実家に帰省した時のことです。
夫は仕事だったので、私一人で5歳と2歳の息子を連れて新幹線で行くことになりました。
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50代くらいの女性客が...
周りに迷惑がかからないよう人の少ない早朝の在来線に乗り、まずは新大阪へ。
下の子を抱っこ紐に乗せるのに手こずりながらもキャリーケースを持って降りる準備をしていると、50代くらいの女性が駆け寄ってきて、声をかけられました。
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「大丈夫?」
話の流れでこれから新幹線に乗るのだと言うと、「私も新幹線に乗るから」とのこと。
そのまま長男に「おばちゃんと手を繋ごうか」と聞き、手を繋いで一緒に行ってくださることになりました。
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移動中も「電車は、好き? おばちゃんの子供も電車好きだったよ。お母さんの言うこと聞いて偉いね〜」など子供と他愛ない会話をしながら改札に向かってくれました。
乗る前にトイレに行きたくて...
また、新幹線に乗る前に次男のオムツを替えたいと思っていると、「私の新幹線まではまだ少し時間があるから」と長男を見てくださっていたおかげで、トイレでオムツ替えをすることもできました。
その後女性にお礼伝えると、笑顔で手を振りながら新幹線のホームへの階段を上っていかれました。
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1人で大変でしたが、優しい女性のおかげでスムーズに新幹線へ乗り継ぐことができました。
あのときの優しさは今でも忘れられません。
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いつか自分にも余裕ができたらあんなふうに声をかけてあげられるようになりたいと思っています。
いつかその女性に感謝の気持ちが届きますように。
誰かに伝えたい「あの時はありがとう」、聞かせて!
名前も知らない、どこにいるかもわからない......。そんな誰かに伝えたい「ありがとう」や「ごめんなさい」を心の中に秘めている、という人もいるだろう。
Jタウンネットでは読者の皆さんの「『ありがとう』と伝えたいエピソード」「『ごめんなさい』を伝えたいエピソード」を募集している。
読者投稿フォームもしくは公式X(@jtown_net)のダイレクトメッセージ、メール(toko@j-town.net)から、具体的な内容(どんな風に親切にしてもらったのか、どんなことで助かったのか、どんなことをしてしまい謝りたいのかなど、500文字程度〜)、体験の時期・場所、あなたの住んでいる都道府県、年齢(20代、30代など大まかで結構です)、性別を明記してお送りください。秘密は厳守いたします。
(※本コラムでは、読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介していますが、プライバシー配慮などのために場所や固有名詞等の情報を変更している場合があります。あらかじめご了承ください)