「クズとワルしか出てこない」と話題を呼んだ、染井為人の同名小説を映画化した『悪い夏』(3月20日公開)より、主演の北村匠海をはじめ、クセものぞろいのキャストが見せる“狂乱”の表情を切り取った場面写真が解禁された。
【画像】映画『悪い夏』解禁となった場面写真 市役所の生活福祉課に務める佐々木守(北村)は「職場の先輩・高野(毎熊克哉)が生活保護受給者の女性に肉体関係を強要しているらしい」と同僚の宮田(伊藤万理華)から相談を受け、真相究明の手伝いを頼まれる。
真面目で気弱な佐々木は、正義感に燃える宮田の頼みを面倒くさいと思いながらも断ることができず、その女性、育児放棄寸前のシングルマザー・愛美(河合優実)のもとを訪ねる。愛美は高野との関係を否定するが、実は裏社会の住人・金本(窪田正孝)、その愛人の莉華(箭内夢菜)、手下の山田(竹原ピストル)と共に、ある犯罪計画の片棒を担ごうとしていた。
そうとは知らず、徐々に愛美へとひかれてゆく佐々木。ふとしたきっかけで万引きを繰り返すようになってしまった生活困窮者・佳澄(木南晴夏)らを巻き込み、佐々木にとって悪夢のようなひと夏が始まろうとしていた……。
解禁となった場面写真には、気弱な性格ゆえに犯罪に巻き込まれ、うつろな表情で、目にはまったく輝きがない主人公・佐々木守(北村)の姿が…。
そのほか、そっと手を重ねながら意味ありげな視線を佐々木に向ける愛美(河合)。獲物を追い詰めるのを楽しんでいるかのようにギラついた眼で佐々木に絡む金本(窪田)、佐々木に制されているのに目もくれずに、自分勝手な正義感に燃える宮田(伊藤)、薄っぺらさが透けて見える疑惑が付きまとう高野(毎熊)、金本の顔色一つで動く山田(竹原)と莉華(箭内)、生きる気力をどこかに置いてきてしまったかのような暗い顔の佳澄(木南)。思いがけない出会いをきっかけに始まる破滅への転落が一体どんなものなのか、<怖いもの見たさ>が止まらないカットが並んでいる。