シンガー・ソングライターの泉谷しげる(76)が、7日放送のNHK音楽番組『SONGS』(総合、後10:00)に登場する。12年ぶりの同番組出演となり、被災地への思いとともに、吉田拓郎の名曲「イメージの詩」のカバーをテレビ初披露する。
【動画】阪神・淡路大震災から30年…神戸の港で弾き語る泉谷しげる 泉谷は、1971年にフォーク歌手としてデビューし、翌年発表した「春夏秋冬」が若者の心をつかんだ。それから半世紀以上、魂ゆさぶる歌にメッセージをこめ、現在も精力的にライブ活動を続ける。
一方、全国の被災地へ支援活動を長年続けてきた。1993年の北海道南西沖地震をきっかけに、雲仙普賢岳火砕流災害、阪神・淡路大震災、東日本大震災など、災害に苦しめられた地域を訪れ、歌でエールを送り続けてきた。
阪神・大震災から今年1月17日で30年を迎えた。当時の泉谷は、発生10日後にラジオの生放送のため訪れた神戸都心部の惨状にがく然とし、被災者に「普通の生活」「エンタメ」を早く取り戻したいと感じ、7ヶ月後には、港のメリケンパークでの入場無料のライブイベントを実現した。
今回『SONGS』のサブタイトルは「魂の歌に込めたメッセージ」。泉谷が神戸を訪れ、当時を生々しく思い出しながら、言葉をつむぐ。「春夏秋冬」「世代」、そして被災地で歌い続けてきたという拓郎の名曲「イメージの詩」をメリケンパークで弾き語り届ける。番組公式Xでは、歌声の一部を聴くことができる。