アクセス厳禁の「邪悪なWebサイト」に要注意! 閲覧しようとクリックしただけで端末が乗っ取られてしまった恐怖の事例を解説

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2025年02月04日 18:21  ニコニコニュース

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 今回紹介する動画は、ニコニコ動画に投稿された『最も邪悪なWEBサイト』興味本位でアクセスすれば端末が乗っ取られ、抜け出すことがほぼ不可能なサイト【ゆっくり解説】』というゆっくりするところさんの動画。

 インターネットの普及とその影響、危険性について、音声読み上げソフトを使用して解説しています。

■グロ映像が延々と流れる恐怖

魔理沙:
 それじゃ早速本題に入るんだぜ。2023年。アメリカのとあるオンラインアクティビティの保護、監視を行っているサービスプロバイダが、インターネット利用者に対し悪質なウェブサイトに関する注意喚起を行った。

 その中には、「おとり商法」を使った詐欺サイト、マルウェアをはじめとしたいわゆるコンピューターウイルスに感染するサイト、個人情報を根こそぎ抜かれてしまうサイトなどの紹介が行われていた。

霊夢:
 そういうのって噂には聞くけど、あんまり具体的には知らないのよね。

魔理沙:
 そういう人も多いだろう。例えば、おとり商法を使ったサイトというのは、現在流行している商品や、世間で品薄になり、転売屋の標的になっている商品などを、通常よりもかなりの低価格で販売するウェブショッピングサイトの見た目をしていることが多い。

 だが、実際に購入しようとすると、様々な理由をつけて、実際に支払う金額が数倍になったり、決済方法がクレジットカードのみになっており、カード情報を入力し決済を行っても、実際には商品が届かずカード情報だけを抜き取られ、それで不正利用が行われたりする。

霊夢:
 こ、こわぁ……。でも、世間で品薄の商品を探している人は結構騙されそうよね、それ……。

魔理沙:
 その他にも、リンクをクリックしただけで、ウイルスに感染したりもする。プロバイダの注意喚起にはこういったサイトとその詐欺手法が紹介されていたが、その中で「絶対にアクセスしてはいけない最悪のサイト」として紹介されていたのが「women’s alliance」というサイトだ。

 これはフェミニスト女性のための、尊厳と権利を拡大するための団体が運営しているサイトということになっていた。サイトの入口には「18歳未満アクセス禁止」という表示があり、過激な表現を含む、女性たちの物語が記されている、と書かれているんだが、エンターのリンクをクリックすると別のサイトに飛ぶ。

 そうすると突然1990年の映画『プリティ・ウーマン』の主題歌が爆音で鳴り響き、ウィンドウには様々な女性が拷問を受けている凄惨なスナッフフィルムの映像がノンストップで流れ続ける。

霊夢:
 イヤアアアアアアアアア!!!!!!

魔理沙:
 恐ろしいことに、このサイトを1度でも開くと、強制的にスクリプトが走り、コンピューターを乗っ取って強制的にフルスクリーンモードに切り替えられ、各種操作が一切効かなくなる。

 このサイトから出るには、強制的にコンピューターの電源を切るしかない上に、再起動したとしても各種ウイルスに汚染され、ブラウザを起動した瞬間、多くの詐欺サイト広告が大量に表示されるという。

霊夢:
 こわすぎる……アクセスしただけでそんなことができるわけ?

魔理沙:
 アクセスした際に実行されるスクリプトというのは、特定の操作を自動的に実行するための手順を記述したプログラムのひとつだ。これは簡易的なプログラミング言語のひとつであり、通常のプログラミング言語が機械語への変換を必要とし、その上で機械に命令を下すが、スクリプトの場合はこの変換を必要とせず直接命令を下すことができる。

 複雑なものは難しいものの、Webブラウザ上で動作するタイプも多く、取得も比較的容易だ。このスクリプトがサイトに大量に用意されており、アクセスしたもののコンピューターを乗っ取ってしまうんだ。まぁ厳密に言えば完全にコンピューターを掌握するわけではなく、いくつかの小さなプログラムを走らせ、このような嫌がらせをしたり、個人情報を抜いたりするものなんだがな。

 ただ、そのコンピューターでクレジットカードの番号、暗証番号、ネット銀行でのやり取り、住所入力をしたことがあれば、それらの情報も奪われてしまう可能性がある。

霊夢:
 そそそ、そんなものまで……。

魔理沙:
 一度アクセスすれば抜け出せず、恐ろしい映像を垂れ流しながらウイルスに感染させるこのウェブサイトは、「最も危険なサイト」として知られるものだった。通常、このようなサイトはある程度インターネットに触れているものであれば、アクセスするようなことはないだろう。

 しかし、このサイトは「女性の人権や権利を訴える団体が運営している」という体裁を取っていたため、アメリカなどを中心に被害が拡大していたという。

霊夢:
 そのサイトって今でもあるの?

魔理沙:
 いや、このサイトの被害者が多く出たことで、現在は閉鎖されているそうだ。このサイト制作者は個人で、多くの批判の声にさらされたが、作成者は反発にも動じず、2013年からこのようなサイトを作り続けており、「現代のソーシャルメディアは安全で無菌的であり、人々は甘やかされてきた」と述べていたそうだ。

霊夢:
 まあ、確かに昔に比べたら今ってネットリテラシーがない人が多いとは思うけどね……。だからってこんなことしてもいいわけないでしょ……。

魔理沙:
 このサイト自体は閉鎖されているので、現在はアクセスしても跡地には何もない。しかし、このサイトの残骸はまだネット上に残されているようなので、絶対にサーチエンジンなどで検索してはいけない。

霊夢:
 怖いから絶対検索なんてしないわ!

魔理沙:
 これは最も悪質なサイトとして知られることになったが、ネット上には冒頭で少し触れたようなアクセスしたものを騙し、個人情報を抜き取ったり、高額な架空請求を行うようなサイトも多数存在する。これらのサイトは大手のサイトに広告を載せている場合もあるが、だからと言って簡単に信用し、アクセスしてはいけない。

 このような詐欺や、悪質なサイトに入り込んでしまわないためには、まず客観的に考えることが最も重要だ。例えば、近年はトレーディングカード類が大人気で、一枚数万円から数百万円にまでなる超高額のレアカードが取引されており、通常のカードパックを購入するにも苦労する時代だ。

霊夢:
 そういえば、普通に買えないから抽選販売してるような話聞いたことあるわね。

魔理沙:
 ああ。だが、おとり商法を使った詐欺サイトなどの広告は、そういった希少な商品が普通に販売されているかのように見せかけていることが多い。よく考えればおかしな話だが、商品をなんとしても手にしたい人たちは、「ひょっとしたら本当に売ってるかもしれない」と思いアクセスしてしまい、詐欺にあうんだ。

霊夢:
 確かに……いろんなショッピングサイトをはしごして毎日チェックしてるでしょうしね……。

魔理沙:
 特にこういった詐欺サイトは、中国系の企業や詐欺師などによって運営されていることが多く、日本では通常使用しない漢字が表示されていたり、奇妙な言い回しや日本語として違和感を覚える文法が使われていることが多いので、少しでもそういった空気を感じたら、絶対にアクセスしないようにしよう。

 また、あらかじめマルウェア対策や、インターネットと端末の間を仮想的な専用回線でつなぎ、暗号化したトンネルを通過することで比較的安全にデータの送受信が行える「VPN」という接続方法を導入するのも手だな。

霊夢:
 物理的に防ぐわけね。

魔理沙:
 ああ。これは第三者からの悪意のある侵入や攻撃を防ぐことができる物理的な専用線として広く利用されているものだな。これは携帯端末などでも使えるが、端末やOSによって使用方法が異なるので、気になる人は各自チェックしてみてくれ。

 

 1995年のWindows95発売から始まり、インターネットの利便性は飛躍的に向上しましたが、その利便性に潜むリスクにも十分な注意が必要です。最新のセキュリティ対策や適切なリテラシーを身につけることをお忘れなく!

 元の動画では、より詳しく解説を行っていますので、気になった方はぜひ動画をチェックしてみてください。

▼動画はこちらから視聴できます▼

『最も邪悪なWEBサイト』興味本位でアクセスすれば端末が乗っ取られ、抜け出すことがほぼ不可能なサイト【ゆっくり解説】
https://www.nicovideo.jp/watch/sm44424123

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