映画雑誌『キネマ旬報』(毎月20日発売)を発行するキネマ旬報社は、『2024年 第98回キネマ旬報ベスト・テン』を発表。主演女優賞に河合優実、主演男優賞に松村北斗(SixTONES)が決定した。
【場面写真】Wデート!互いに気合が入りすぎている瀬奈(川口春奈)&真戸原(松村北斗) 河合は『ナミビアの砂漠』『あんのこと』、松村は『夜明けのすべて』で受賞。主演賞が共に20代という結果は、2012年度の安藤サクラ(『かぞくのくに』)、森山未來(『苦役列車』)以来となる。
また助演女優賞の忍足亜希子は、ろう者俳優(生まれつき耳がきこえない)として初の受賞。助演男優賞・池松壮亮のキネマ旬報ベスト・テンでの受賞は、2014年度助演男優賞(『ぼくたちの家族』ほか)、2019年度主演男優賞(『宮本から君へ』)、に続き5年ごとに3度目となった。
なお、ベスト・テンの2位以下の作品と各個人賞の詳細については、5日に発売する『キネマ旬報2月号増刊2024年キネマ旬報ベスト・テン発表号』に掲載される。
■主演女優賞・俳優賞コメント
▼主演女優賞 河合優実
本当にありがとうございます。今回選んでいただいた2本は自分にとってほかの何にも代えがたい映画なので、そのような作品で選んでいただきとてもうれしいです。『キネマ旬報』の表紙を主演女優賞というかたちで飾れることも、とても光栄に思っています。未来への糧としたいと思います。
▼主演男優賞 松村北斗
今回、『キネマ旬報』の主演男優賞というすてきな賞をいただき、この賞の歴史と、いままで受賞された方々のお名前を見ながら、とても光栄に思っております。
映画を通して、自分がかつて覚えた感動を誰かに受け渡せているんだなと、何かもう一つの“居場所”を見つけられたような気持ちになりました。
■受賞結果
【作品賞】
日本映画ベスト・テン第1位 「夜明けのすべて」
(監督:三宅唱/配給:バンダイナムコフィルムワークス=アスミック・エース)
外国映画ベスト・テン第1位 「オッペンハイマー」(監督:クリストファー・ノーラン/配給:ビターズ・エンド、ユニバーサル映画)
文化映画ベスト・テン第1位 「正義の行方」
(演出:木寺一孝/配給:東風)
【個人賞】
日本映画監督賞 三宅唱 「夜明けのすべて」
日本映画脚本賞 野木亜紀子 「ラストマイル」
外国映画監督賞 クリストファー・ノーラン 「オッペンハイマー」
主演女優賞 河合優実 「ナミビアの砂漠」「あんのこと」
主演男優賞 松村北斗 「夜明けのすべて」
助演女優賞 忍足亜希子 「ぼくが生きてる、ふたつの世界」
助演男優賞 池松壮亮 「ぼくのお日さま」「ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ」
新人女優賞 中西希亜良 「ぼくのお日さま」
新人男優賞 越山敬達 「ぼくのお日さま」
読者選出日本映画監督賞 三宅唱 「夜明けのすべて」
読者選出外国映画監督賞 クリストファー・ノーラン 「オッペンハイマー」
読者賞 斎藤環 「映画のまなざし転移」