映画『BATTLE KING!! Map of The Mind -序奏・終奏-』が、2月14日と3月14日に2作連続で公開される。ORICON NEWSでは、主演を務めたONE N’ONLYに見どころや劇中で演じるJackpozとONE N’ONLYを重ねての思いを聞いた。
【ソロビジュアル】凛々しい!強い眼差しの上村謙信&沢村玲ら 前作となる2023年3月に劇場公開された映画『バトルキング!!-We’ll rise again-』は、ただけんかばかりしているだけのヤンキーだった主人公の高坂源二郎(山下永玖)が、ダンスに打ち込む少女・可乃(櫻ありさ)との出会いにより、一度は諦めたダンスと再び向き合い、仲間とともに夢を見つけていくストーリー。ONE N’ONLYの山下、高尾颯斗、草川直弥、上村謙信、関哲汰、沢村玲が主演を務め、BUDDiiSの小川史記、高尾楓弥、野瀬勇馬、大槻拓也、森愁斗、原因は自分にある。の武藤潤、M!LKの曽野舜太らEBiDANメンバーが総勢16人出演した。
■注目は「同じグループだからこそ出せる空気感」 監督も号泣「すべてを出した」
かつてはけんかに明け暮れていた源二郎はダンスと出会い、仲間とともに「Jackpoz」を結成。ダンスで世界一を目指す日々を送っていた。そこに、2年前に山縣虎太郎(森)を負傷させた罪で少年院にいた弟分の直江龍之介(楓弥)が戻ってくる。兄の愛之助(颯斗)や源二郎らは喜んでメンバーに迎え入れるが、龍之介は「もうけんかはしない」と断言する彼らの変化に戸惑う。
一方、虎太郎はファイトクラブ「KNOCK OUT」で頭角を現すも、実権を握る柴田風磨(西山潤)と浅井静空(小南光司)の監視下にあった。柴田と浅井はJackpozにも牙をむき、今の源二郎たちになじめずにいた龍之介は、2人の巧みな誘いに引き寄せられてしまう。龍之介を取り戻すためにけんか騒ぎを起こせば、Jackpozは大事な大会に出られなくなり、夢をあきらめることになる。それでも大事な仲間を守りたい思いも。前作で描ききれなかった人物像や過去からの人間関係といった物語を深める要素も丁寧に描く。
――台本を読んでの感想は。
山下:龍之介がここまでキーパーソンになるとは思っていませんでした。出所してから仲良くなるのかと思いましたが、山縣派に加わってしまうのは、びっくりしました。前作は源二郎と山縣のシーンはあまりなかったので、今回はうれしかったです。
颯斗:山縣がもっと悪くなるのか、甲斐(玄武/草川)が裏切るのか、鞍馬(憲一郎/上村)が暴走するのか。考えるのが楽しくて、予想していました。仲間割れで本気のファイトをすることも想像していましたが、予想と大きく違うところがいっぱいあって面白かったです。特に…(ネタバレ)。
一同:おーい!盛大なネタバレ(笑)。
沢村:うちの息子(颯斗)がすみません(笑)。
――メンバーで一緒の作品に出ることについて、改めてどのような思いですか。
山下:めちゃくちゃうれしかったです。『続編がしたい』という目標を掲げてから、割と早い段階でかないました。前作が終わった後、監督とお話したりして『シーズン2もできたら』と言っていたので。メンバー同士で演技する機会もあまりないので、すごくうれしかったです。
沢村:メンバー同士なので、(劇中でも)自然なやり取りが多く、そういう時間が楽しいです。『BATTLE KING!!』でしか学べないことがすごくありますし、僕が出ている(ほかの)作品はシリアスなものが多いので、熱い友情の作品で心温まるなと思っていました。
――注目してほしいシーンは。
草川:今作では、夢を取るのか、仲間を取るのかの葛藤が描かれます。人間誰しもぶつかる境遇のときに、この映画を見て勇気をもらえると思っています。6人でのシーンは全部、注目して見てほしいです。同じグループだからこそ出せる空気感が出て、現実と重ね合わせて感動するところもあるので、注目してほしいです。
関:僕的にグッときたシーンは、メンバーみんなで初めて思いっきり泣くシーンです。早乙女(以蔵/沢村)がきっかけでみんな泣くというシーンで、本当に心から涙が出て。ONE N’ ONLYと置き換えて、通ずる部分があって、涙が流れました。その場の感情でした。監督も号泣していました。
沢村:撮る前に監督さんと話して『一発撮りで行きたいから頼みます』って言葉をかけられて。長回しで撮ると聞き、少し怖いなと思いました。『早乙女の気持ちを(前面に)出してほしい』と。今自分ができるすべてを出せたかなと思ってます。
■JackpozとONE N’ONLYは「毎日が青春」 高尾颯斗が踊り分けをリード「メンバーじゃなくてJackpozに見える」
2年後を描く今作では、ダンスパフォーマンスはもちろん、キャラクターへの共感度を高める演技力、パワーアップしたアクションなど、作品と同じ2年間でのキャストの成長も味わえる。
――2年間で一番成長したと思うメンバーは。
関:2年か〜。俺か永玖じゃないですか。
颯斗:体やん(笑)!
関:2年で人は変えられないんで。俺と永玖は2年前と体つきが違うので、目に見えて違いますね。めっちゃ細かったので。
――JackpozとONE N’ONLYの似ているところは。
草川:夢に向かって努力しているところや、お互い支えあって突っ走っているところは似ているんじゃないかなと思います。仲が良く、毎日が青春な感じも似ています。
――JackpozとONE N’ONLYパフォーマンスの違いは。
颯斗:それぞれがキャラクターとしてダンスをする難しさはあるのかなと思います。キャラクターごとにダンスのジャンル分けもしています。フリースタイルでよくするムーブも作っています。たとえば、源二郎はフロアにいったり、ブレイクダンスの要素を強めたりすることで破天荒なキャラクターをダンスにも落とし込んでいます。愛之助と源二郎がサイファーするときも、永玖は何でもできるので、源二郎にアクロバティックな動きをお願いしました。踊り分けに今回もチャレンジしたので、注目してください。
Jackpozとして「We’ll rise again」をクラシックバージョンで披露することもポイントなのかな。ダンスのカット割りにも参加させていただいたのですが、近い距離で表情まで見ていると、メンバーじゃなくてJackpozに見えるなって。そこがポイントかなと思います。
――主題歌「Map of The Mind」の聴きどころや見どころは。
上村:(颯斗のささやきを復唱して)ロックとクラッシックの要素が混ざっている少し難しい曲になっています。
颯斗:謙信のラップ、好きだよ。
上村:(照れ笑いしつつ)サビの歌詞の「未完成な」とか、Jackpozとリンクしていて前作のときでは歌えない大人になった成長した姿をお見せできると思います。
インタビュー後編(同日配信)では、「2年前とは体つきが違う」と胸を張る関が取材中に繰り返しおすすめしていた「サウナシーン」の裏話や、回想シーンを演じたEBiDANの後輩への思いを届ける。
スタイリスト:曽我一平
ヘアメイク:椎津 恵、川崎結子