「4月から『連続ドラマW 災』(WOWOW)で3年ぶりにドラマに出演。さらには人気ドラマ『VIVANT』(TBS系)の続編映画への出演が報じられるなど、明るい兆しが見えてきました」
こう語るのは映像関係者。テレビから姿を消した香川照之(59)の俳優業に一筋の光が差している。
「長男の市川團子さん(21)は歌舞伎にまい進中。’23年、従叔父である市川猿之助さん(49)が両親とともに心中を図った事件を受け、わずか1日の準備期間で猿之助さんの代役を見事に務めました。澤瀉屋を背負う若きスターとして注目度が高まっています。
歌舞伎の出番ギリギリまで大学の授業に出席しており、学業も歌舞伎もおろそかにせず懸命にやっていますよ」(文化部記者)
一見順風満帆に思える香川・團子親子。しかし歌舞伎関係者によると、2人の間には深い溝ができているというーー。
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「親子が稽古場で顔を合わせても、團子さんはほとんど香川さんとコミュニケーションを取ろうとしません。もともと決して良好といえる関係ではありませんでしたが、ここ2年ほどで一層深刻になっています」(歌舞伎関係者)
’12年に市川中車として歌舞伎の世界に飛び込んだ香川。当時46歳だった。
「香川さんは愛息を歌舞伎役者として育て上げるべく血のにじむような努力を積み上げてきました。そのかいあってか、團子さんはすぐ歌舞伎に夢中になりました。こんな環境を作ってくれた父に感謝と尊敬の念を抱き、おごらず品行方正に育ってきたのですが……」(前出・歌舞伎関係者)
’16年に香川が前妻・Aさんと離婚。以降、團子は両親の板挟みにされた状態となる。
「團子さんは母であるAさんと暮らしながら、稽古場では別れた父と顔を合わせるという日々を送っていました。双方から相手の愚痴を聞かされていたといい、当時中学生の團子さんにとってはかなりこたえるものがあったに違いありません」(演劇関係者)
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そして決定打になったのは’22年8月。香川はスキャンダルで足をすくわれることとなった。
「香川さんの銀座のホステスへの性加害が報じられました。父の醜聞が広く知られるところとなり、團子さんは『人として恥ずかしい!』と断罪したといいます」(前出・歌舞伎関係者)
報道後、香川は出演番組やCMの降板を余儀なくされ、実質的な活動休止に追い込まれた。
「その最中、香川さんは31歳年下のBさんと再婚し、1児をもうけました。
ただ驚くことに、香川さんは團子さんに再婚をきちんと報告していなかったというのです。團子さんは香川さんに強い嫌悪感を抱き、距離を置くようになっていったそうです」(前出・歌舞伎関係者)
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香川と團子の間に生まれた亀裂。しかし、父子の不和は一族にとってはじめてのことではなかった。
「香川さんが3歳のとき、父である二代目市川猿翁さんと母・浜木綿子さんが離婚。その後長らく猿翁さんに会うことはなく、香川さんは父との関係を“他人より遠い”と表現したことさえありました。
再会したのは、香川さんが大学を卒業して俳優デビューした25歳のとき。しかし猿翁さんは、『あなたは息子ではない』『今後二度と会うことはない』などと、香川さんを冷たく突き放したといいます」(前出・文化部記者)
その後香川と猿翁は雪解けを果たしたが、父子の恩讐は團子との間でも繰り返されることにーー。
「香川さんは自身が持つテレビ関係者とのパイプを生かして團子さんをテレビにも出演させたいと考えていますが、團子さんはそれも拒否しているといいます。“父のようにはならない”という固い意思なのでしょう。
團子さんが主演した昨年のスーパー歌舞伎『ヤマトタケル』はチケットが完売し、團子さんの人気が証明されました。いっぽうの香川さんは知名度があってもチケットは売れません。歌舞伎界での香川親子の評価は完全に逆転しています」(前出・歌舞伎関係者)
明治時代から150年以上続いてきた「市川猿之助」という大名跡。いずれは團子が五代目としてその名を継ぐと目されており、香川もインタビューでこう語っている。
《彼(團子)の精神には『猿翁を継ぐ』という意思が内蔵されている。沢瀉屋は団子が継げばいいんです》(「読売新聞オンライン」’24年3月5日配信)
團子にとっても「猿之助」は思い入れのある特別な名跡だという。
「歌舞伎界では新参者の香川さんに代わり、團子さんに手ほどきをしたのは猿之助さん。事件以降も團子さんに稽古をつけています。
敬愛する祖父の猿翁さんも49年にわたって“三代目市川猿之助”を名乗っていました。偉大なこの名跡を自分が継ぎたいと團子さんは強く思っています」(前出・演劇関係者)
だが、團子は“弟”の存在に気をもんでいるようで……。
「香川さんとBさんの間に生まれたのは男の子で、團子さんにとっては異母弟。まだ2歳ですが、香川さんはすでに歌舞伎役者に育てるつもりのようです。
そうすると、将来的に團子さんとこの子の間で『猿之助』の名跡をめぐる衝突が起きかねません。弟が本当に歌舞伎を始めるのかどうか、團子さんは気にしているようです」(前出・歌舞伎関係者)
前出の演劇関係者は言う。
「現在團子さんは母と妹と暮らしています。3人で旅行に出かけたり、母が團子さんの舞台に来て贔屓筋に挨拶したりと、こちらの家族関係は良好そのもの。家庭では父や熾烈な歌舞伎界から離れ、團子さんが心穏やかに過ごせているといいのですが……」
2月には大阪松竹座で親子共演する。しかし私生活では、親子の軋轢が深まっているようだ。
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