【写真】木下龍也、岡本真帆、染野太朗による短歌ともコラボ!
新堂冬樹の同名小説を映画化する本作は、『ミッドナイトスワン』『サイレントラブ』をはじめ、生きづらさを抱えながらも愛を通して他者と関わる人間の様相を写し取ってきた内田英治監督の真骨頂となる一作。東京藝術大学大学院映像研究科脚本領域で坂元裕二に師事し、近年『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』を手掛けたイ・ナウォンが脚本を担当する。
強迫性障害による潔癖症で、常にビニール手袋着用で生活し、一緒に暮らす恋人にも手すら触れることができない絵本作家・水島良城には、NHKの連続テレビ小説『虎と翼』でヒロイン寅子の弟・直明役を演じ、BE:FIRSTメンバー・RYOKIとしても活躍中の三山凌輝。彼の病気を理解しつつも、自分の揺れ動く心に思い悩む書店員の女性・桐本月菜に、乃木坂46のセンターも経験している久保史緒里。
そんな2人の関係が不安定になるなか、月菜の前に現れた、恋人と触れ合っても心が動かない男イ・ジェホンを、韓国ボーカル・ダンスグループ・2PMのファン・チャンソンが演じる。
この度、俵万智、木下龍也、岡本真帆、染野太朗の4名の歌人が本作に寄せた短歌とコラボしたビジュアル6点が解禁。
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『情熱大陸』(MBS・TBS系)に出演し、短歌ブームの火付け役の一人となった“現代短歌の新世代”木下龍也からは「似た色のふたりは見つめ合うだけでずっと抱き合えない海と空」。アート・ドキュメンタリー『ART Documentary Edge』(BS日テレ)で特集され、共感を呼ぶ短歌で若い世代にも支持される歌人・岡本真帆からは「遮断機がゆっくり下りる 触れ方を忘れて遠くなる君の岸」。雑誌『Numero TOKYO』で「恋」をテーマに短歌を連載し、歌集『初恋』などで“恋の短歌の名手”として知られる歌人・染野太朗からは「どしゃぶりの空で会いたい青じゃなく大きくもなく偉大でもなく」。
それぞれの視点から見て心境を捉えた短歌や、劇中で2人がすれ違う大事なワンシーンを彷彿とさせる情景と心情が絶妙に重なる短歌など、本作の切なさをより際立たせる短歌コラボビジュアルとなっている。なお2月7日〜24日まで、タワーレコード渋谷店にて、この短歌コラボビジュアルを展示するポスター展も実施する。
さらに今回、著名人からの絶賛コメントも到着。小説家デビュー作『ボクたちはみんな大人になれなかった』がNetflixで映画化、エッセイ集『すべて忘れてしまうから』はDisney+とテレビ東京でドラマ化され、ほかにも映像化、舞台化が相次ぐ、現在Xフォロワー数24万人を超える人気作家の燃え殻や、「いきものがかり」のリーダーでソングライター、小説家とマルチな才能を発揮する水野良樹、内田監督が手がけた『ミッドナイトスワン』で鮮烈なデビューを果たし第44回日本アカデミー賞新人俳優賞などを受賞した服部樹咲がコメントを寄せている。
映画『誰よりもつよく抱きしめて』は、2月7日全国公開。
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<コメント全文>
■燃え殻(作家)
もし自分だったら、を登場人物たち1人ひとりに思いながら観ていました。もし自分だったら、寄り添えるだろうか。寄り添ってもらえるだろうか。あきらめないだろうか。
■水野良樹(いきものがかり/HIROBA)
2人の手を分かつ、暗く深い谷にたがいの言葉が沈んでいく。そのさまを眺める月菜と良城の表情に寂しさも焦燥も、悔しさもあきらめも、たゆたう欲望も、すべて浮かんでいた。痛々しいほどに。ひとはきっと、確かめたいから手を伸ばすんじゃない。選びたいから手を伸ばすんだ。自分が笑っている未来を。そして、誰よりも愛するひとが、笑っている未来を。
■服部樹咲(俳優)
脆くて繊細で、それでも踠(もが)きながら自分の気持ちと闘い続ける2人が、普段の私の誰とも共有できない孤独な気持ちにそっと寄り添ってくれました。誰しもが抱える孤独に寄り添い続ける内田監督。間違いなく監督にしか作れない映画でした。