「世間の注目集めるため」=事件2日前に計画も断念―岸田前首相襲撃で被告人質問・和歌山地裁

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2025年02月06日 15:01  時事通信社

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時事通信社

初公判に出廷した木村隆二被告(中央)=4日、和歌山地裁(イラスト・松元悠氏)
 和歌山市で2023年4月、岸田文雄首相(当時)の遊説中に爆発物が投げ込まれた事件で、殺人未遂などの罪に問われた木村隆二被告(25)の裁判員裁判の公判が6日、和歌山地裁(福島恵子裁判長)であり、被告人質問が行われた。同被告は当時、被選挙権を巡り国家賠償請求訴訟を起こしており、事件の動機について「有名な人の近くで大きな音を出せば(自分の裁判への)注目が集まるだろうと思った」と述べた。

 木村被告は事件2日前、2025年大阪・関西万博会場の起工式出席のため岸田氏が訪れていた大阪市の人工島「夢洲(ゆめしま)」付近の駅を利用していた。弁護人に理由を問われ、「岸田さんの近くに爆発物を投げるため」と説明。爆発物2個を持って行ったが、岸田氏の場所が特定できず、断念したと明かした。 
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