トッテナムを下したリヴァプール [写真]=Getty Images カラバオ・カップ準決勝セカンドレグが6日に行われ、リヴァプールとトッテナムが対戦した。
先月8日開催のファーストレグで0−1と敗れ、ビハインドを背負ってホームでのセカンドレグを迎えたリヴァプール。日本代表MF遠藤航がサブスタートとなるなか、大会連覇に向けて決勝進出をかけた大一番へと臨む。対するは2007−08シーズン以来の同大会優勝を目指すトッテナム。所属するプレミアリーグでは下位に沈むなど苦しい戦いを強いられている今シーズンだが、ファーストレグのアドバンテージを生かして準決勝突破を狙う。
試合は立ち上がりから激しい攻防が続き、リヴァプール優勢のまま時間が経過。そんななか、30分にホームチームが最初の決定機を作り出す。ハーフライン左でのボール奪取から細かく繋いで右サイドに展開。ライアン・フラーフェンベルフがライン際に張るモハメド・サラーへと散らす。ドリブルで運びながら前線をうかがうと、左足でグラウンダーのスルーパスを供給。抜け出したドミニク・ソボスライがワンタッチでネットを揺らすが、判定はオフサイドで得点は取り消された。
すると、34分にリヴァプールが均衡を破る。フラーフェンベルフが中盤でボールを拾ってカウンターに移行。右サイドで待つサラーにパスがわたると、得意のドリブルでペナルティエリア右角に侵入する。複数の相手選手を引きつけながら左足のアウトサイドでクロス。ボールはゴール正面を通過して大外のコーディ・ガクポへと流れ、ダイレクトで右足をコンパクトに振る。ボレーで合わせたシュートはニアを射抜き、リヴァプールが先制に成功した。
44分にはトッテナムにアクシデントが発生。右足を痛めたリチャーリソンがピッチに座り込み、プレー続行が困難となってしまう。負傷交代を余儀なくされ、今冬に加入したばかりのマティス・テルが投入された。前半終了時点でのシュート数はリヴァプールが11本、トッテナムが1本。支配率でもリヴァプールが大きく上回り、スタッツで大きな差をつけながらハーフタイムに突入した。
後半も開始早々からリヴァプールがビッグチャンスを創出。49分にリヴァプールが前線からプレスをかけ、フラーフェンベルフがハーフライン付近でインターセプトする。跳ね返ったセカンドボールがサラーに繋がり、華麗なコントロールで前を向きながらスルーパスを出す。飛び出したダルウィン・ヌニェスがGKアントニーン・キンスキーと交錯し、主審はPKを宣告。キッカーを務めたサラーが確実に沈め、リヴァプールが2戦合計でもリードを奪った。
さらに75分、またもリヴァプールがボール奪取からの速い攻撃でゴールを挙げる。自陣左でのカットからアレクシス・マック・アリスターがドリブルでピッチ中央を前進。自身の右脇を駆け上がるコナー・ブラッドリーに縦パスを差し込むと、バイタルエリアでフリーとなったソボスライへとワンタッチでボールを送る。GKの位置を確認しながら冷静にゴールへ流し込み、ホームチームが大きな3点目をマークした。
直後の80分にはコーナーキックをフィルジル・ファン・ダイクが頭で合わせて4点目を奪取。結局、そのまま試合は4−0で終了し、2戦合計4−1でトッテナムを破ったリヴァプールがカラバオ・カップ準決勝を突破した。なお、遠藤に最後まで出番は訪れなかった。決勝は来月16日に開催される。
【スコア】
リヴァプール 4−0(2戦合計:4−1) トッテナム
【得点者】
1−0 34分 コーディ・ガクポ(リヴァプール)
2−0 51分 モハメド・サラー(PK/リヴァプール)
3−0 75分 ドミニク・ソボスライ(リヴァプール)
4−0 80分 フィルジル・ファン・ダイク(リヴァプール)