原嘉孝、目黒蓮との『トリリオンゲーム』共演は「通過点」 『タイプロ』挑戦で気づいたアイドルへの思い「あきらめきれない夢」

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2025年02月07日 08:30  ORICON NEWS

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原嘉孝 (C)ORICON NewS inc.
 Snow Manの目黒蓮が主演する劇場版『トリリオンゲーム』が14日に公開される。TBS系金曜ドラマ『トリリオンゲーム』(2023年7月期)に引き続き、トリリオンゲーム社のメンバー・桜心護を演じているのが、目黒の同期で盟友でもある俳優・原嘉孝だ。Netflix『timelesz project -AUDITION-』(タイプロ)への挑戦でも話題の原に、映画出演や役どころについて、目黒との関係性やドラマ当時に約8年ぶりに共演した心境、タイプロ参加やアイドルへの思いなどを聞いた。

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■役との共通点は「まっすぐなところ」と照れ笑い

 今作は『ビッグコミックスペリオール』(小学館)で連載中の同名漫画(原作:稲垣理一郎、作画:池上遼一)を実写化したドラマの劇場版。天性の人たらしで口八丁な“世界を覆すハッタリ男”のハルを目黒、気弱で心優しい“凄腕エンジニア”のガクをM!LKの佐野勇斗が演じている。劇場版では、ドラマに引き続き、稲垣氏の監修のもと、劇場版は完全オリジナルストーリーが展開される。

 映画化が決まった際の心境を、原は「映画化は決まりましたが、不安でした…作品に参加できるかわからなかったので」とユーモアたっぷりに明かす。「はたして僕は参加できるのかと、まず目黒に確認したら『知らないよ』と(笑)。それでも冗談交じりに『出してくださいと言っておく』と言ってくれました(笑)」。

 そんな映画の公開を控え、「撮影は1年前ほど前のこと。やっと観ていただける」と口にする。「ドラマの最初から考えると2年くらい経っていますから、(劇中で)会社の成長などをリアルな年月としてお伝えできると思います。それは自分自身もそうで、原嘉孝の成長と桜心護の成長が自分の中では重なっているので、早く観ていただきたい思いです」。

 そんな原が演じる桜心護は熱い男で、原の印象ともオーバーラップする。役との親和性について、「恥ずかしいけど、まっすぐなところは似ていると思います。あはは!」と笑う。

 「桜も自分に嘘をつくのが嫌なタイプで、不器用さが愛されるみたいな…いやあ恥ずかしい(笑)。真面目で、芯にある仲間思いな部分や、“わからないことはわからない。でもゲームは任せてくれ”という信念は、ずっと今後も変わらないのだろうし、トリリオンを稼ごうと本気になる姿はカッコいい。原作を見たときからスッと感情移入しやすい役でした」。

 反対に自身と遠いところはと聞くと、「原作で桜は高級車を買いますけど、僕は買わないですね。物欲はないので、また違ったお金の使い方をすると思います」と答える。

■目黒の活躍に悔しさも 共演を機に「向き合おうと思った」

 主演の目黒とは、2016年に結成された「宇宙six」としてともに活動していた。その後、目黒はSnow Manとしてデビューし、原は俳優として活動、本作のドラマシリーズで『お兄ちゃん、ガチャ』(日本テレビ系)以来、約8年ぶりのドラマ共演で話題となった。互いにキャリアを積んでの共演について、原は「通過点」と冷静に分析する。

 「エモいという言葉で片付けるのは違う気がするのですが、GP帯のドラマで、2人しか映ってない画面なんて、当時の僕らでは想像できない。でももちろん、それで終わらせる気はお互いありません。今は目黒が活躍しているから出させてもらっている思いが大きく、早く本当の意味で肩を並べて、もっともっと大きな成長をした上で共演したい。常に先々を目黒が見ているからこそ、俺も見ることができます」。

 本作のドラマシリーズでの共演時には、「3話の次回予告で僕がさりげなく映るまでのカウントダウンを、目黒とやり取りしていました」と明かす。

 「目黒から『あと1、2分後にお前(原)が世に放出されるな』なんてメッセージをもらって。『みんなが反応してくれて、トレンドとかに上がるといいね』なんて言ってたんですけど、放送後10分ぐらいで“はらめぐ”が1位になっていた時は『目黒、やったよ!』って(笑)」。

 互いへのリスペクトを感じさせる原と目黒の関係性だが、目黒の現在の活躍ぶりを意識したり刺激を受けたりするか聞くと、原は「なりますね」とうなずきつつ、複雑な心境を明かす。

 「トリリオンの前に『アイ・アム・冒険少年』(TBS系)で共演したんですが、その当時はまだ悔しい気持ちも強かったので、目黒のことを100%の気持ちで応援できない自分もいたんですよね。共演すると決まって、“ちゃんと向き合おう”と思って。そこから自分自身もちょっと成長できた気がします」。

 今作の撮影では、現場で話す機会は少なかったとするも、目黒の座長っぷりを絶賛する。

 「ドラマの時も思いましたが、昔からの真面目な部分が変わっていない。自分のことで精一杯な部分もあったと思うけど、それを見せない周りやスタッフさんへの気づかいとか、すごくチームを意識している印象を受けました」。

 ちなみに原への気づかいはと話を振ると、「ゼロかな〜(笑)」と信頼と絆がうかがえる回答が返ってきた。

■アイドル“再挑戦”に怖さも ファンの声が支えに

 原といえば、3人組グループ・timelesz(菊池風磨、佐藤勝利、松島聡)による新メンバー募集オーディション『timelesz project』の模様を追ったNetflix『timelesz project -AUDITION-』への参加でも注目を集めている。俳優として活躍する中、“アイドル”というものをどう捉えているのだろうか。

 「芸能界に入ったきっかけでもあり、ずっと目指していたことは“アイドルとしてデビューすること”。もう一回素直になってみた時に、『アイドルを目指したい』と思いました。ファンの方からも『歌って踊っている姿を見たい』という声も届いていてしいたし、僕にとっても諦められない気持ちは常に持っていたんです」。

 自身で最もやりたいことと表現するアイドル。歌や踊りは楽しいかと水を向けると、「めっちゃ楽しいです」と笑顔を見せる。「練習の最後には疲れて早く休みたいと思うけど、ベッドに入ったときには『早く明日にならないかな。歌って踊りたいな』と思う自分がいる。本当に好きな事だからこそ起こる感情ですよね」。

 演技とはまた違う充実感があるという原。「もちろん曲によって演じわけることはあっても、原という素で演じていることが楽しい。練習だとしても、目の前に笑顔のお客さんがいるイメージをするだけで笑顔になれます」と声を弾ませる。

 timeleszには親交が深い菊池や同期の佐藤もいるが、事前に相談などはしたかという質問に、原は「まったくしませんでした。出ますということも連絡しなかったし、オーディション中も一度も連絡を取っていない」と、受ける側のケジメだと強調する。「フラットに審査してほしいし、どの候補生とも横並びで、どうアピールできるかやどう評価されるかでないと意味がないと思ったので」。

 そんな熱く固い決意でオーディションに挑んでいる原だが、俳優活動をしている中でのアイドル“再挑戦”に怖さはなかったのだろうか。

 「すごくあります。ファンの方を惑わせてしまう怖さ、今の自分を評価してくれている演劇業界の方にどう思われるかの怖さ、落ちたらどうしようという怖さ、いろんな怖さがありました。それでも、やっぱり最後に戻ってくるのは、あきらめきれない夢でした」。

 自身の夢に向けてひた走る原を支えているのは、ファンの声。「『振り回してしまって申し訳ない』という言葉をファンに伝えたのですが、『そんなことない』『やりたいことをやってほしいし、それに私たちはついていく』という言葉をたくさんいただきました」と、一番の原動力になっていると話す。

 「宇宙Sixが解散してしまった時から、時が止まってしまっているファンの方もいるはず。そういう方の想いも背負って、『これからもついてきてください』と胸を張って言えるような自分でいたいです」。

取材・文/遠藤政樹
撮影/山崎美津留

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