フジ「再生・改革プロジェクト本部」設置発表　信頼の再構築へ「目に見える形で変えていきます」

フジテレビが7日、公式ホームページで「再生・改革プロジェクト本部」設置を発表した。同局の清水賢治新社長（64）が本部長を勤める組織で「課題に真正面から向き合い、組織の在り方を見直し、信頼とブランドの再構築を目指します」としている。

公式ホームページでは、同組織の構成、取り組みの流れ、今後の方向性の3項目について表記された。

組織は、清水本部長の元「再発防止・風土改革」など複数のワーキンググループ（以下、WG）が設置される。「WGメンバーは、現場の率直な意見を反映させるために中堅・若手を中心に構成します。外部の専門家の知見も取り入れながら、具体的かつ実効性のある改革を、本部長が先頭に立って速やかに実行に移します」とした。

取り組みの流れは、まず「再発防止・風土改革」に重点を置いて、取り組みを開始するという。清水本部長はすでに現場との話し合いを開始しているといい「意見や実態を広く吸い上げ、改革案に反映していきます。誰もが働きやすく、個人の意思が尊重される職場環境を目指して、人権意識に関する研修、内部通報制度の拡充・通知方法の見直し等、多岐にわたる項目を、目に見える形で変えていきます」とした。

今後の方向性に関しては「コンプライアンス」と「ガバナンス」の特に運用面が課題であると前置きした上で「フジテレビと株式会社フジ・メディア・ホールディングスは第三者委員会に調査を委嘱しておりますが、必要な対策は自主的に進めつつ、今後の調査結果を踏まえて、より一層適切な措置をとってまいる方針です」と明記。「また、当本部の取り組みに関しては、随時情報を開示していく予定です」としている。

同プロジェクトに関しては、1月30日に行われた定例取締役会後の囲み取材で清水社長が、若手を中心とした再発防止、局の再生を目指すプロジェクトが発足することを明言していた。