近年はバラエティーより“ドラマのフジテレビ”と言われていた同局も、近頃は見る影もなくなっている。
「フジテレビは2022年、2023年と2年連続で『年間AVOD三冠』に輝いています。この“AVOD”は『Advertising Video On Demand(アドバタイジング・ビデオ・オン・デマンド)』の略称で、『広告掲載型の動画配信サービス』を指します。そして“三冠”とは、再生数、UB(ユニークブラウザ)数、総視聴時間の3つの指標で民放1位となったことを示す称号。民放は目下、日本テレビとテレビ朝日が熾烈な視聴率争いを繰り広げていますが、フジは配信広告収入の面ではかなり好調なのです」(スポーツ紙記者、以下同)
難航するドラマ制作
配信で優位を保ってきたフジテレビの原動力の1つが、木曜劇場『silent』などを始めとするヒットドラマにあったのだが……。
「中居正広さんの女性スキャンダルに対して、ドラマをスポンサードしていたナショナルクライアントが敬遠し続々と撤退しているばかりか、関係各所からのロケ協力が得られなくなっているのです。2月3日放送の月9ドラマ『119 エマージェンシーコール』の第3話からは、撮影協力していた『横浜市消防局』『横浜市会』のクレジットがエンドロールから削除されました」
その余波はこれから新たに撮らなければならないドラマにも影響している。
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「『週刊女性』の報道で、7月クールに嵐の松本潤さんが水曜ドラマに主演する方向で調整中とされていました。松本さんが警察官を演じるサスペンスドラマのようですが、これが決まれば彼にとってNHK大河ドラマ『どうする家康』以来2年ぶり、フジは2014年放送の『失恋ショコラティエ』以来実に11年ぶりとなる朗報。
ところがSTARTO ENTERTAINMENTからすでに独立し、個人で活動している松本さんからの色よい返事がなければ、これも白紙に戻る可能性もある」(芸能ジャーナリスト、以下同)
さらには一部ネットメディアからも、未確定ながら続々と制作難航の“情報”が……。
「4月クールの月9は小泉今日子さん主演の『最後から二番目の恋』シリーズの続編が内定しているとも言われていますが、同作の舞台は神奈川県鎌倉市。かつては同市の“全面協力”で撮られたわけですが、難色を示さされれば舞台そのものを変えざるを得ません。続く7月クールの月9も航空会社とのタイアップで撮られるドラマだったようですが、これも制作がストップしたとの話も聞こえてきますね」
また松本のように、俳優からも出演NGを食らっている可能性もあるという。
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「次期ドラマで起用予定だった菅田将暉さんから断られたと『週刊新潮』に報じられました。フジのドラマに出ることに対するイメージダウンを危惧する声も聞こえてくるんです」
『FNS歌謡祭』や『逃走中』、果ては『27時間テレビ』の制作も難しいと伝えられているフジテレビ。頼みのドラマが全滅したら、何を放送すればいいのだろうか?