週末は名古屋など太平洋側で積雪も 日本海側は大規模な立往生に警戒を 道路気象予測

43

2025年02月07日 16:58  日本気象協会

  • チェックする
  • つぶやく
  • 日記を書く

日本気象協会

週末は名古屋など太平洋側で積雪も 日本海側は大規模な立往生に警戒を 道路気象予測

強烈な寒気の影響で明後日9日(日)にかけて広い範囲で大雪となるため、日本海側では大規模な立往生などに警戒してください。また普段雪の降らない太平洋側でも市街地で積雪となる所があり、交通への影響に警戒が必要です。



●日本海側で大雪 太平洋側でも積雪に


日本付近には強烈な寒気が流れ込んでいて、明後日9日(日)にかけて日本海側の地域を中心に大雪となる見通しです。特に明日8日(土)にかけて大雪のピークを迎える予想です。
東北の日本海側や北陸、近畿北部や山陰で雪の量が多くなりそうです。今日7日午後6時からの72時間予想降雪量は100センチを超える所があるでしょう。大雪のほか、雪を伴った暴風、高波にも警戒が必要です。
今回は、平地でも大雪となる目安の上空1500メートル付近でマイナス12度の寒気が、西日本の太平洋側や東海付近まですっぽり覆う予想となっているため、太平洋側でも雪が降って、積雪となる所がある見通しです。
近畿や中国地方、九州北部や南部で明後日9日(日)午前にかけて、交通影響の可能性が非常に大きいと予想されます。また、四国でも明日8日(土)にかけて影響の可能性が高くなっています。すでに予防的通行止めが発表されている地域もあります。最新の気象情報・交通情報を確認の上、計画の変更や、広域迂回、ルートの変更なども検討するようにしてください。


●大規模な立往生が発生するおそれ


北日本・東日本でも大雪による交通への影響に警戒が必要です。東海は名古屋など都市部でも積雪となる可能性があります。特に明日8日(土)は交通影響の可能性が大きくなっています。冬用タイヤを装着していない場合は、予定の変更や別の交通手段の利用を検討してください。
北陸は、発達した雪雲が帯状に連なるJPCZ(日本海寒帯気団収束帯)の影響で、積雪が急増し、大規模な立往生が発生するおそれがあり、警戒が必要です。
東北の日本海側や、関東甲信の山地などでも交通影響の可能性が高いでしょう。
北海道も断続的に雪が降り、リスクの高い状態が続きそうです。


●ノーマルタイヤの危険性


雪道をノーマルタイヤで走行すると、タイヤが低温で固くなって吸着性が失われ、路面を摩擦で捉えることができなくなります。このため「滑る」「止まらない」「曲がらない」と、自動車が本来確保しなければならない動きが制御できなくなり、スリップ事故や渋滞の原因につながってしまいます。

雪道を時速40kmで走った場合、ブレーキを踏んでからクルマが止まるまでの距離は、ノーマルタイヤでは冬用タイヤの約1.7倍にもなるという走行実験結果もあります。

雪道でのノーマルタイヤは、とても危険ですので、冬用タイヤやチェーンを必ず装着するようにしてください。雪や雨が降ったあとの路面は凍結していることもあります。一見、路面に雪がないように見えても車の運転には十分な注意が必要です。


●雪道で立ち往生 一酸化炭素中毒に注意を


もしも雪道で立ち往生してしまった場合、一酸化炭素中毒に注意が必要です。

車が雪に埋まったときは、原則、エンジンを切りましょう。マフラーが雪に埋まると排気ガスが車内に逆流し、一酸化炭素中毒を起こすおそれがあります。窓を開けて換気しても、窓の開口量や風向きなどの条件によっては、一酸化炭素中毒の危険が高まることがあります。

防寒などでやむを得ずエンジンをかけるときは、マフラーが雪に埋まらないように、こまめにマフラーのまわりを除雪してください。雪道を運転する場合は、万が一に備えて、除雪用のスコップや防寒着、毛布などを車内に用意しておくとよいでしょう。



このニュースに関するつぶやき

  • ノーマルタイヤで死ぬ気で出勤するしかない…。そういうのは毎年覚悟はできてる。台風にしろ…。会社ぐらいか…ブラック企業は、労働者が死のうが事故って搬送されようが構わない自己責任と思ってる。
    • イイネ!1
    • コメント 2件

つぶやき一覧へ(23件)

前日のランキングへ

ニュース設定