スマートホームデバイスが普及するにつれて、サーバ障害によるサービスの一時停止が問題化するケースが増えてきた。スマートデバイスの多くはクラウドに依存していることから、サーバがダウンするとスマートフォンやスマートスピーカーを通じての家電製品の操作が全く行えなくなり、その結果、手動での操作よりも不便になってしまうというわけだ。
これらの事態を受け、最近はスマートホームデバイスのメーカー各社は、自社のシステムの稼働状況を知らせるページをWeb上に用意するケースが増えつつある。障害発生の有無をユーザーが参照できるようにすることで安心感を与え、問い合わせ対応の工数も減らせるというわけだ。うまく動作しない場合の原因の切り分けにも役に立つ。
実はこういったステータス表示ページのシステムの多くは同じ事業者が提供しており、フォーマットもほぼ共通している。今回は、現時点で日本から参照可能な、スマートホームデバイスメーカー各社によるクラウド側の稼働状況を見られるページを、リンク集という形で紹介する。
ここに載っていないメーカーのページをご存知の場合は、ぜひコメントなどで教えてほしい。
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●いざというときに役立つ各社の稼働状況確認サイト
Nature Remo
スマートリモコンで高いシェアを誇るNature Remoのシステム稼働状況ページ。1日ごとのシステムの稼働状況を、過去約2週間に渡って見ることができる。業界で多く用いられている「Atlassian Statuspage」のシステムを使用しているが、言語は日本語で提供されている。
SwitchBot
スマートリモコンやカメラなどを提供するSwitchBotの稼働状況ページ。こちらもAtlassian Statuspage製で、各サーバやAPIに加えて、スマホアプリやAlexa、Google アシスタントなどとの連携状況も記載されている。過去データはこちらも約2週間分だ。
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TP-Link
国内ではスマートプラグやカメラを多く提供しているTP-LinkのWebページ。Kasaブランドの製品のステータスに加え、スマホアプリの現在の状況、さらにAlexaやGoogle アシスタントなどとの連携状況も記載されている。独自のシステムを使用しており、過去のステータスは参照できない。
Ring
Amazon傘下のネットワークカメラブランド「Ring」が提供するステータスページ。上段には製品ごとのステータスが、下段には他サービスと同じくAtlassian Statuspageのフォーマットを用いた過去約2週間分の稼働状況が日毎に表示される。RSSでの配信にも対応している。
Nest
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Googleが提供するスマートホーム製品のブランド「Nest」のシステムステータスページ。アプリやデバイス、サービス別に現在のステータスを表示しているが、日本未発売製品も多く、このページが日本向けサーバのステータスを表示できているかは不明だ。またシステムは独自で、過去のステータスを参照することはできない。
Apple
Appleが提供する、同社のサービス全般が現在利用可能か否かを知ることができるページ。スマートホーム関連ではiCloudやHomeKit、Siri、音声入力などの項目について、現在のステータスを把握可能だが、過去ステータスの参照は不可だ。この他、ページ下部からはApple Developer Servicesのシステム状況ページへとジャンプできる。
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