演歌歌手鳥羽一郎(72、本名木村嘉平=よしひら)の家族による「木村家ファミリーコンサート」が7日、東京・日本橋三井ホールで開催された。
鳥羽を筆頭に、鳥羽の実弟の歌手山川豊(66、本名木村春次)、鳥羽の長男でシンガー・ソングライターの木村竜蔵(36)、鳥羽の次男の演歌歌手木村徹二(33)が勢ぞろいした。
他の歌手を交えての公演はあったが、4人だけでのコンサートは初めて。鳥羽は「親子、兄弟がそろうのはあまりないので、妙に緊張しています」。山川も「ほど良い緊張とうれしさがあります。やりたかったです」。徹二は「小さいころから2人(鳥羽、山川)のステージは見ていましたが、4人でやれるとは思わなかった。うれしい」。竜蔵は「文化祭のような気持ちです」と話した。
会場にはそれぞれのファンら700人近くが詰めかけた。オープニングは徹二のデビュー曲で、父鳥羽一郎を師匠に見立てた「二代目」でスタート。「男の港」「カサブランカ・グッバイ」(鳥羽)「函館本線」「アメリカ橋」(山川)などのヒット曲の数々はもちろん、「雪唄」(徹二)「兄貴」(山川)「朋輩よ」(鳥羽)とそれぞれの新曲も披露した。
コンサート中盤では、竜蔵と徹二による兄弟ユニット「竜徹日記」として「待つわ」を歌唱。一方、鳥羽山川は「演歌兄弟」を歌い、“兄弟対決”で喝采を浴びた。
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最後は鳥羽と山川の初デュエット曲で話題の「俺たちの子守唄」を、4人で熱唱した。同曲は竜蔵の作詞作曲。CDのジャケットがドラマ「あぶない刑事」(舘ひろし、柴田恭兵)を思わせるサングラスをした写真だったことから、4人だけでなく、7人編成のバンドもサングラスをかけて演奏し盛り上げた。
アンコールでは、鳥羽の大ヒット曲「兄弟船」を、会場のファンとともに4人で熱唱した。
がんを公表している山川は「とても順調です。歌を歌っていると、いいですね。脊髄(のがん)は消えました」と報告した。
鳥羽は「これからも、みんなで集まって歌いたいですね」と話していた。【笹森文彦】
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