映画『大きな玉ねぎの下で』公開初日舞台あいさつに登壇した爆風スランプ(左から)パッパラー河合、サンプラザ中野くん (C)ORICON NewS inc. 俳優の神尾楓珠、桜田ひより、伊東蒼、藤原大祐、瀧七海、窪塚愛流が7日、都内で行われた映画『大きな玉ねぎの下で』の公開初日舞台あいさつに登壇した。
【写真】歌唱前に靴ひもが解けていたことに気づいて結び直すサンプラザ中野くん 今作は、ロックバンド・爆風スランプが1985年にリリースした名曲「大きな玉ねぎの下で」にインスパイアされたラブストーリー。SNSで簡単につながったり離れたりできてしまう時代に、あえてノートとペンで本音をつづりながら心を通わせていく、2組の男女の淡い恋を描く。
将来に希望が持てず就職活動も滞り中な丈流(神尾楓珠)と、自分の夢をまっすぐ追うあまり、できない自分が嫌になり葛藤する美優(桜田ひより)。夜はバーで昼はカフェになる「Double」でそれぞれ働くふたりは、日々抱えるもどかしさや悩みを一冊の連絡ノートに吐き出すようになり、互いの顔も声も知らぬまま心の距離を縮めていく。
イベントの中盤に、爆風スランプのサンプラザ中野くん、パッパラー河合がサプライズで登場。キャストにもサプライズで、神尾も「全く気が付かなかったです」と目が点に。そして「大きな玉ねぎの下で」を生歌唱。キャスト陣の目には熱いものが込み上げ、目頭を拭っていた。
河合は「この『大きな玉ねぎの下で』は僕ら1985年から歌っているんです。40年ぐらい歌っている。映画の、この曲に対する愛情がスゴいですよ。スゴく丁寧に作ってくださって、丁寧にリスペクトを感じられる作品にしていただきまして、本当にうれしくて、うれしくて。皆さん、ありがとうございます!」と感謝。「ここまで爆風スランプを追っていると思っていなかった。『爆風スランプのプロモーション映画なんじゃない?』ぐらいのストーリーを追ってて、うれしかったです」と述懐した。
中野くんも万感の思いだったそう。「面白いところではもちろん笑いましたし、あと泣きました。隣にサラリーマン風の方、40歳ぐらいの方が見てまして、その人がすんすん途中から泣き出して、それにつられてもう私も泣いてしまってですね…。終わった後にロビーに出たら関係者の方がいて『どうでしたか?』と聞いてくれたんですよ。『ありがとうございました。最高でした』と言いたかったんですけど、嗚咽にしかならなくて…。1分ぐらい嗚咽が止まらなくて、しまいには河合さんと抱き合って(笑)。もう大変でしたよ」と照れ笑い。河合は3回試写に行ったそう。1度目は中野くん、2度目は妻、3度目は息子と鑑賞して、それぞれ号泣したことを明かしていた。