2024年12月13日に公開された映画『はたらく細胞』が、興行収入52億円を突破するほどの大ヒットを記録している。同作はアニメ化もされたことのある、細胞を擬人化した漫画『はたらく細胞』(著者:清水茜)の実写化作品だ。佐藤健(35)と永野芽郁(25)がW主演を務めており、再現度の高いビジュアルが公開前から話題となっていた。
映像技術の進歩とともに、年々増えつつある漫画やアニメの実写化。『るろうに剣心』や『キングダム』など続編が制作されるほどヒットした作品もあるが、中には不評だったものも……。そこで本誌は、2020年代の実写化映画でがっかりしたと思われている作品について、男女500名にアンケート調査を実施した。
第3位は、’23年に日本公開されたハリウッド作品『聖闘士星矢 The Beginning』。
車田正美原作の大ヒット漫画『聖闘士星矢』の実写化とあって、世界中から注目が集まった同作。新田真剣佑(28)が主演を務め、ハリウッドで制作されたことでも話題になったが、アンケートではそれがかえって原作イメージを損ねていたという声も。
『聖闘士星矢』といえば、少年漫画でありながら女性ファンも数多くいる作品だ。ギリシャ神話を元にしたストーリーや美麗なキャラクターが女性の心を掴み、聖衣(クロス)やバトルが男性の心をくすぐる。この絶妙な世界観や設定が実写版では生かされていなかったところに、不満を抱くファンが多かったようだ。
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《原作とはちょっとイメージが違う感じがします》
《原作とかなり違ってB級ハリウッド映画みたいな感じがしたから》
《コスプレ感が残念だった》
《原作とかけ離れたビジュアルと内容だったから》
第2位はアニメが大ヒットした’22年公開の『おそ松さん』の実写化。
原作者である赤塚不二夫生誕80年記念として制作されたテレビアニメ『おそ松さん』。同氏によるギャグ漫画『おそ松くん』が原作となっており、『おそ松さん』では大人になった6つ子たちの日常が描かれている。中村悠一(44)や神谷浩史(50)などの人気声優がメインキャストを務めていたこともあり、アニメは女性を中心に大ヒットとなった。
同作の一番の魅力は、そっくりな見た目でありながら6つ子それぞれに個性があるところだろう。ゆるい作画で描かれる、ダークで過激なギャグも見どころだ。しかし実写での表現には限界があったのか、特に6つ子のビジュアル面にがっかりしたという声が目立った。
《ぜんぜん6つ子じゃない》
《6つ子の実写はあまりにも無理があるため》
《アニメほどハチャメチャは無理だった》
《6つ子の設定だが、アニメなら顔が似ていたのに、実写は顔が違いすぎる》
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第1位はNetflixで昨年4月に配信された『シティーハンター』の実写映画化。
北条司原作の大人気漫画『シティーハンター』。アニメ化もされ、いまだ根強い人気を誇るハードボイルドコメディだ。実写版で主人公の冴羽獠役を務めたのは鈴木亮平(41)。同作の見どころといえば、やはりスイーパー・冴羽獠のかっこよさだろう。女好きでありながら優れた射撃の腕前を持ち、ここぞという場面で敵を撃ち抜く姿はいつ見ても見惚れるものがある。
NHK大河ドラマ『西郷どん』でも主演を務め、演技力やストイックさが評価されている鈴木だが、アンケートでは「冴羽獠のイメージとは違う」という声が多かった。「もっこり」に代表されるやや下品な一面と、シリアスな大人の顔を併せ持つ冴羽獠。彼を実写で再現するのはどんな俳優でも難しいのかもしれない。
《主人公が、ピッタリこなかったです》
《原作の冴羽のカッコよさやコミカルな感じが無かったように思う》
《鈴木亮平は好きな俳優だが、原作にはそぐわないと感じた》
《アクションなど、実写では描き切れていないシーンが多かった》
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