FAカップ4回戦が8日に行われ、ブライトンとチェルシーが対戦した。
プレミアリーグ所属クラブが5回戦進出をかけて激突する。ノリッジ(2部)との3回戦を4−0の完勝で突破し、5シーズン連続で4回戦へと駒を進めたブライトン。しかし、直近の公式戦であるノッティンガム・フォレスト戦では0−7の大敗を喫しており、大きな不安を残したまま今回の一戦を迎えた。対するは、モアカム(4部)を下して勝ち抜きを決めたチェルシー。4回戦の中でも注目を集める“プレミア対決”に、日本代表MF三笘薫は左のアタッカーとして先発した。
試合は前半立ち上がりの5分にチェルシーがスコアを動かす。左サイドでコーナーキックを獲得し、キッカーを務めたコール・パーマーが短いリスタートを選択。複数の選手を経由してボックス手前右寄りで待つジェイドン・サンチョに繋ぐと、右足で左サイドに張るパーマーへと展開する。相手を揺さぶる形で配球し、パーマーがダイレクトで折り返しを供給。ボールはゴール方向に飛んでしまうが、GKバルト・フェルブルッヘンがファンブルして枠内にボールをこぼし、チェルシーがオウンゴールで先制した。
一方のブライトンも直後の12分に反撃。GKも加わったビルドアップでボールを前進させ、敵陣左サイドでパスを受けたタリク・ランプティがカットインからクロスを送る。一度は相手にクリアされたものの、ヤンクバ・ミンテがペナルティエリア内でこぼれ球を回収。バックパスをジョエル・フェルトマンがワンタッチでゴール前に入れ、ジョルジニオ・リュテールが頭で合わせて同点弾を挙げた。
そんななか、57分に三笘が結果を残す。敵陣左サイドでボールを受けた三笘がドリブルを開始。細かいタッチでボックス内に侵入しつつ、マイナスの位置で待つランプティにパスを送る。右足でシュートを狙うが、相手選手が体を張ってブロック。こぼれ球がペナルティエリア手前に流れると、リュテールが柔らかいパスで三笘へと繋ぐ。難しいボールを胸トラップで収め、GKとの1対1を制して逆転弾を奪取。日本人アタッカーが今季公式戦6点目を記録した。
結局、そのまま試合は2−1で終了。勝利したブライトンがFAカップ5回戦進出を決めた。
【スコア】
ブライトン 2−1 チェルシー
【得点者】
0−1 5分 オウンゴール(チェルシー)
1−1 12分 ジョルジニオ・リュテール(ブライトン)
2−1 57分 三笘薫(ブライトン)