<カーリング日本選手権:フォルティウス8−7北海道銀行>◇9日◇横浜BUNTAI◇女子◇決勝
予選2位の北海道銀行が2年連続の準優勝に終わった。同1位のフォルティウスとの“新旧”対決に惜敗し、現体制で初優勝はならなかった。
不利な先攻で迎えた延長戦の第11エンド(E)では、フォース田畑百葉が石を円の中心へ寄せきれず。相手がラストロックを投げる前から号泣した。試合後は「ショットを積み上げてきたみんなに申し訳ない」と目を赤くした。
スキップでサードの仁平美来も「チャンスを自分たちでつかみきれなかった。ショットに詰めの甘さが出て、足元を救われた。最後は吉村さんのショットが上回った」と涙した。
前半は優位に試合を進め、3−2で折り返した。しかし後半に反撃にあう。第6Eに3点を奪われ、第9Eには2失点。第10Eに2点を加え延長戦に持ち込んだが、競り負けた。スキップ吉村を筆頭とした経験豊富な面々に打ち勝てなかった。
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今回も、あと1歩頂点には届かなかった。昨年は決勝でSC軽井沢クラブに最終第10Eで2失点し、逆転負け。今年も後半に失速。第11Eの最終投が長くなったフォース田畑は涙を流し、座り込んだ。
かつて「北海道銀行」を冠していた相手と因縁の対決だった。現体制は21年12月に「北海道銀行女子カーリング部」として発足。14年ソチ五輪にも出場した「北海道銀行フォルティウス」とのスポンサー契約終了後に集められた。
26年ミラノ・コルティナ五輪を目指して奮闘したが“先輩”に倒され、9月の五輪代表候補決定戦には進めなかった。ただ、まだ全員が20代前半の若いチーム。“新”北海道銀行は次の五輪を見据えている。
◆北海道銀行 21年12月に「北海道銀行女子カーリング部」として発足。スポンサー契約を終了した「北海道銀行フォルティウス」から伊藤、田畑が移籍し、仁平、中島と4人で活動開始。22年11月に山本が加入し現体制。24年日本選手権準優勝。愛称はフランス語でライラックを意味する単語の造語で「リラーズ」。
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