かつてマンチェスター・シティで活躍した元アルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ氏が、古巣の現状に言及した。イギリスメディア『スカイスポーツ』が同選手のコメントを伝えている。
昨シーズン、イングランドのトップリーグ史上初となるプレミアリーグ4連覇を成し遂げたマンチェスター・シティ。今季は自分たちが作り出したその記録を塗り替えるべく、5連覇を掲げてシーズンをスタートさせたが、ここまでの歩みは順調とは言い難い。
開幕前のコミュニティ・シールドを含めると、序盤戦は公式戦14試合で11勝3分(※コミュニティ・シールドのPK戦による勝利は白星と換算)と無敗をキープしており、スタートダッシュには成功していた。だが、昨年10月30日に行われたカラバオ・カップ(EFLカップ)4回戦でトッテナムに1−2で敗れると、同試合を含めて公式戦5連敗、7戦未勝利と大不振に陥る。12月26日のプレミアリーグ第18節エヴァートン戦からは、公式戦6戦で4勝2分で駆け抜けたが、1月22日に行われたチャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第7節パリ・サンジェルマン戦を2−4で落とし、その後2連勝を飾ったあとの今月2日には、プレミアリーグ第24節でアーセナルに1−5と屈辱的な大敗を喫した。
8日に行われたFAカップ4回戦では、リーグ1(3部)のレイトン・オリエント相手に苦戦を強いられたが、ウズベキスタン代表DFアブドゥコディル・クサノフとベルギー代表MFケヴィン・デ・ブライネのゴールにより2−1と逆転勝利。白星を掴みながらも、若干の不安も残して、11日にはCL・決勝トーナメンプレーオフ・ファーストレグでレアル・マドリードとのホームゲームに臨む。
マンチェスター・シティの歴代最多得点記録を誇るアグエロ氏は、古巣の現状を受けて、「今季、プレミアリーグで優勝するのは厳しいと思う。シーズンのスタートは素晴らしかったが、ここ数週間は非常に調子が悪い」と発言。首位を走るリヴァプールは1試合未消化ながら、マンチェスター・シティとの勝ち点が「15」離れており、古巣の5連覇は困難だとの見方を示した。
一方で、「CLでは可能な限り遠くまで行ってほしい」とも続け、CLでの躍進に期待を寄せている。「僕も選手だったから、それ(CLでの躍進)が非常に難しいことは理解している。もちろん、プレミアリーグでも可能な限りベストを尽くす。そこも忘れはならないよ」と、古巣へエールを送った。
また、クラブは昨年11月、ジョセップ・グアルディオラ監督との契約を2027年夏まで延長していたが、このような状況を受けて、去就が騒がれることも少なくはない。だが、アグエロは「グアルディオラは近年稀に見るほど、非常に優れた監督だ」と信頼する立場を示す。「この状況を変えられるのはグアルディオラしかいない。もちろん、簡単なことではないけどね」と続け、古巣の復活には、グアルディオラ監督が欠かせないと主張した。