オグリキャップユニで売り上げ増 FC岐阜の選手も「かっこいいね」と太鼓判

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2025年02月11日 08:30  netkeiba

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オグリキャップをモチーフにしたデザインのユニフォームを着用するFW粟飯原尚平選手(C)FC GIFU、24年12月14日時点でパートナー締結しているユニフォーム
 岐阜から羽ばたいた名馬の勇姿再び。笠松競馬でデビューし、90年の有馬記念など中央GIで4勝を挙げたオグリキャップは今年3月27日に生誕40年の節目を迎える。岐阜県をホームタウンとする明治安田J3リーグ所属のFC岐阜は、今シーズンのユニフォームでオグリキャップ生誕40周年コラボを実現させた。かつて日本中を沸かせたヒーローを思い出させるその“勝負服”は、開幕前からすでに多くの人の心をつかんでいる。

 オグリキャップが写実的に描かれたユニフォームは、主にアウェイで着用する2ndユニフォームとして採用。昨年夏から半年の期間をかけ、多くの関係者の協力を得ながら待望の一枚が誕生した。クラブとしても昨年12月のイベントで初お披露目となったが、同クラブでグッズ担当を務める渡邊亮さんを中心に“サプライズ”感を演出しようと奮闘した。

「例年行うオフィシャルサイトへのデザイン画掲載も控えるなど徹底的に情報管理をしました。その結果、サポーターの皆さんには驚きと興味を持っていただき、会場に展示したユニフォームを写真に撮ってSNSに上げてくださる方もいらっしゃいました」。実際に選手がコートを脱ぎ、ユニフォームが姿を現すと「おっー」という声が上がっていた。着用した選手からの反応もポジティブそのものだった。

 同イベントに登壇し、袖を通したFW粟飯原(あいはら)尚平選手は「かっこいいね」と一言。またクラブにとっても県外出身選手が多いことから、オグリキャップと笠松競馬の関わりを説明すると、ホームタウンの新たな一面を知る機会になっているという。イベントに参加したファン・サポーターや選手の心をつかんだが、さらにSNS上でも仕掛けを用意した。

 笠松時代にオグリキャップの鞍上を務めた安藤勝己氏にユニフォーム作成を報告。かつての相棒が描かれた一枚を持ち記念撮影した姿がクラブ公式Xにて公開され話題をよんだ。また競馬好きとして知られ、FC岐阜応援隊の隊長でもあるSKE48の太田彩夏さんも自身のSNSで新ユニフォームを着た姿を披露。渡邊さんは「FC岐阜のファン・サポーターに限らず、競馬ファンの方やアイドルファンの方といった多くの方に届くように心がけました」と胸を張る。

 その結果、2ndユニフォームの売り上げは好調。昨年の年間売り上げを大きく超える数字を残しているという。「発売当初には購入場所を見る限り、岐阜以外の東京や関東の方で購入する方もいました。そういった事象から競馬ファンの方にも注目いただいているのかなと感じました」。ただ直近は地元での購入が増えており、さらにアピールしたいと意気込む。

 まもなく長いシーズンの幕が開けるが現在、笠松競馬と様々なコラボを計画しているという。「この取り組みを通じ、サッカーにあまり興味がない方がFC岐阜のことを知っていただくことになると思います。そういった方がユニフォームを購入して終わりではなくスタジアムに来ていただきたいですし、FC岐阜のファン・サポーターの方が笠松競馬に行き競馬の楽しみ方を知ってもらうなど、相互交流できるような取り組みにしたいです」。岐阜の生んだ名馬は競馬とサッカーの架け橋になりそうだ。

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