埼玉県八潮市での県道交差点の陥没事故で、同市への災害救助法適用決定を発表する大野元裕知事=11日午後、さいたま市 埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没し、トラック1台が転落した事故で、県は11日、現場下流の下水道管内で見つかった金属の塊について、転落したトラックの運転席部分と確認されたと明らかにした。内部には人影のような姿も映っており、安否不明になっている男性運転手(74)の可能性があるという。
大野元裕知事は同日、今回の事故を受けて八潮市への災害救助法の適用を決定したと発表。一方、周辺12市町の住民ら約120万人に要請してきた下水道の利用自粛については12日正午に解除する。
県によると、ドローンによる捜索で見つかった白色の金属の塊について、トラックの所有会社が映像から自社の車体の一部と確認。内部の状況から、警察などは人が残されている可能性があると判断した。今後、内部の確認方法などを検討する。
また、管内を流れる下水の量を抑えるため、県は近く仮設の迂回(うかい)管工事に着手する方針。完了まで3カ月を見込んでいる。
現場周辺の地盤改良も進めており、避難所に身を寄せる住民について、大野知事は「数週間のうちに自宅にお戻りいただけると思う」と述べた。
![埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没した現場付近=9日](https://news-image.mixi.net/article/4/4_2025021100619_20250211ds45_p.jpg)
埼玉県八潮市の県道交差点で道路が陥没した現場付近=9日