マンチェスター・シティ戦の前日会見に出席したアンチェロッティ監督 [写真]=Getty Images レアル・マドリードを率いるカルロ・アンチェロッティ監督が、現地時間11日に控えたチャンピオンズリーグ(CL)決勝トーナメントプレーオフ・ファーストレグのマンチェスター・シティ戦の前日会見に出席した。『UEFA.com』が会見の様子を伝えている。
昨シーズン、自分たちが保持していた史上最多優勝記録を塗り替え、15回目のビッグイヤーを手にしたレアル・マドリード。2連覇を狙って今シーズンも“欧州最高峰の戦い”に臨んだが、リーグフェーズ第5節終了時点でリール(●0−1)、ミラン(●1−3)、リヴァプール(●0−2)相手に3敗を喫するなど、苦しい滑り出しを強いられる。だが、ここから順調に3連勝を飾り、最終的には5勝3敗の勝ち点「15」で11位フィニッシュ。決勝トーナメントへのストレートインこそ叶わなかったが、プレーオフにおけるシード権を獲得した。
だが、マンチェスター・シティが思わぬ苦戦を強いられたことで、昨季の優勝チームと一昨シーズンの王者による激闘が早くも実現した。両者はCLの舞台では4シーズン連続で相まみえており、直近10シーズンで見ても6回目の対戦となる。過去5戦ではレアル・マドリードが3勝と勝ち越しているが、今回の対戦はどのような結末となるか。
そんな注目のカードを前に、前日会見に出席したアンチェロッティ監督は「何年もこのコンペティションで対戦しているから、まるで“クラシコ”のように感じてしまうね」とコメント。マンチェスター・シティを率いるジョゼップ・グアルディオラ監督と同様の言葉を用いると、「拮抗した面白い試合になることは間違いない。何が起こるかを予想することは難しいよ。この2チームは非常にレベルの高いチームであり、我々は自分たちのベストな状態を引き出さなければならない。さもなくば、早期敗退を強いられるだろう」と警戒を強めた。
対戦相手のマンチェスター・シティは、ここまでプレミアリーグで5位に沈むなど、近年の成績と比較すると調子の上向かないシーズンを過ごしている。アンチェロッティ監督は「正直、シティがプレミアリーグにおいて、彼らにとってスタンダードと言えるようなレベルでプレーしていないのは驚きだ」と本音を漏らしつつ、「直近の数試合をチェックしたが、そこではいつものように競争力のあるチームだと感じた」と正直な感想も明かす。「調子が良くないからといって、彼らが強くないはずがない。ファンタスティックな選手が揃っているのだからね」と続け、対戦相手を称えた。
マンチェスター・シティがホームにレアル・マドリードを迎えるファーストレグは、日本時間で11日の29:00(12日の5:00)にキックオフを迎える。