ガンダムシリーズのプラモデル(ガンプラ)を、科学の力で浮遊させようと試みる動画がYouTubeに投稿されました。動画の再生数は記事執筆時点で、40万回を超えています。
●ジオングを浮かせよう
動画が投稿されたのは、YouTubeチャンネル「ぷらばん Plaban ガンプラ専門番組」。今回は2024年8月17日にガンダムベース限定で発売された「RG ジオング(スペシャルコーティング)」(税込み1万3200円)に強力な電磁石を組み込み、磁力で浮かせられないか実験します。
まずは説明書に従って組み立てます。パーツの切り出し方や削り方など、各工程できれいに仕上げるためのテクニックを紹介しながらジオングを仮組み。重量の面でも問題はなく、電磁石はジオングを乗せたまま台座の上で浮き続けています。
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この強力な電磁石を仕込む部位はジオングの腰。スカート部分を一度分解し、電磁石のスペースを確保するため溶かしたり、削ったりしてパーツを加工します。
●重厚感ある塗装を施す
加工後は全てのパーツをバラバラにし、家庭用洗剤を使って洗浄。加工で発生した削りカスを洗い流しつつ、塗装しやすい状態に変えます。水分が残っていると塗料をはじいてしまうため、1日かけてしっかりと乾燥。各パーツを柄が付いたクリップで挟んだら準備完了です。
まずは、全てのパーツを真っ黒に塗装。下地をブラックでそろえることにより、統一感と重厚感を出します。十分に乾いたらスラスターやアンテナ、肩、腕など各部本来のカラーに合わせて塗装。メタリック塗料もふんだんに使い、ジオングを美しく仕上げていきます。
塗装を重ねた後、1日かけて乾燥。各パーツを再び組み上げたら、「RG 1/144スケール ジオング超電磁バージョン」の出来上がりです! 全身の輝きが非常にかっこいい、重厚感のあるジオングとなりました。
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●まさかの展開
いよいよ台座の上で浮遊するか実験開始。ジオングを両手で台座の真上まで運んだら、ゆっくりと手を離します。電磁石だけで動作確認したときと同じように、ジオングが浮く……はずが全く浮遊しません。位置やバランスも考え、2時間にわたり調整しましたが成果は得られませんでした。
改造よりも浮かせる方がはるかに難しいというまさかの展開。これまでの労苦が全て水の泡になりかねない事態に投稿者さんは心が折れそうになりながらも、ジオングが水平になっているか、高さに問題がないかとアレコレ確認します。
2日間格闘した末、ようやく原因が判明。問題は電磁石の位置にありました。腰の部分に仕込むと台座から離れすぎているため磁力が足りず、ジオングを浮かせられないのです。
そこで組み立てたジオングを再び分解し、電磁石の位置を変えることに。今度はスラスターの近くに埋め込みました。
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●ジオング宙に浮く
電磁石の位置を変えた結果は大成功! ディスプレイ用のスタンドなどを一切使うことなく自力で浮ける、タネもしかけもバッチリ仕込んだ完全単独浮遊モデルの「RG ジオング」が完成しました。
ローアングルから見ると迫力がさらに増すジオング。少し押しただけでグルグルと同じ方向に回転し続ける姿を見ると、一切地面と接していないことがよく分かります。
投稿者さんは、「スタンドを使わずに浮遊感を出したい」と長らく考えていたとのこと。ついにその願いが実現した光景を前に、「正直、思ったより感動しますね」と喜びを伝えています。
コメント欄には、「浮いた瞬間、マジで感激しました」「コレですよ、まさに夢見たスタンドなしディスプレイ!」「昔釣り糸とかできないかなとか考えてたからこれはすごい!」「やりようによってはいろんな可能性が広がりそう」などの感想が多数寄せられています。
この他にも同チャンネルでは、ガンプラに改造と全塗装を施す動画や、2万4800円の“ガンプラ福袋”を開封する様子などが公開されています。
画像提供:YouTubeチャンネル「ぷらばん Plaban ガンプラ専門番組」さん
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