※画像はイメージです こんにちは、恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラーの堺屋大地です。
筆者はLINE公式サービスにて、年間約1000件のペースでチャット恋愛相談を受けています。また知人経由で対面の相談を受けることも多く、性別・年齢問わずさまざまな方の恋のお悩みをうかがってきました。
さて、マッチングアプリはいまや恋愛の出会いの大半を担うほどになっています。スマホ1台で効率的にたくさんの恋愛候補とマッチングできるため、タイパが非常にいいツールなのは間違いありません。
しかし、メッセージのやりとりや事前に電話をしていたとしても、相手のことを深くは知らない状態で初デートを迎えるケースも多いため、相手がヤバい人物であるというリスクもあるでしょう。
今回紹介するエピソードは、マッチングアプリで出会った女性と一夜を共にした三嶋コウキさん(仮名・26歳)の恐怖体験です。
※この記事は本人の許可を得て掲載しています。ただし、プライバシー保護のため実際のエピソードから一部変更しています。
◆彼女は酔うとキス魔になり何度もディープキス
コウキさんがマッチングアプリで、フレンチレストランでシェフ見習いをしているという野乃花さん(仮名・28歳)と出会ったのは2023年の2月。
ラーメン好き、お酒好きということで意気投合していたため、仕事後の平日夜に初デート。有名ラーメン店の行列に並んで食し、その後は居酒屋で飲みまくったそうです。
「お互い翌日が休みだったのでハシゴ酒してたんですけど、野乃花さんはかなり酔っぱらってましたね。酔うとキス魔になるらしく、3軒目のお店では向こうからベロベロと舌を絡ませるチューを何度もされました。
3軒目を出た時点で終電がなくなっていて、『コウキ君ちで飲み直そ?』と甘えて来たのでタクシーでお持ち帰り。まぁ男女が一夜をともにしたら、当然、身体の関係にはなったのですが、居酒屋でのキスのときと同じくベッドの上でも野乃花さんのほうが超積極的だったんですよね」
◆「そういえば私いまコロナかかってるから」!?
――翌日。かなりの量を飲酒したため眠りが深かったのか、コウキさんが目覚めたのは午後3時。ベッドに野乃花さんの姿はなく、先に帰宅していた模様。
スマホを見ると野乃花さんからLINEが入っていたそうですが、そのメッセージの最後の一文を読み、コウキさんは恐怖と怒りを感じたといいます。
≪おはよー 気持ちよさそうに寝てたから起こさずに先に帰りました!たくさん飲んでたくさんチューして楽しかったよ笑!そういえば私いまコロナかかってるからコウキ君にうつしてたらごめん笑≫
二人が会ったのは2023年2月。新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行されたのは2023年5月だったため、それ以前となります。
「問いただそうと思ってすぐにLINE返信したんですが、すでにブロックされていました。後日、案の定ですが僕はコロナ感染していて、数日間、高熱に苦しみました……。
飲んでいたときの野乃花さんはいたって元気だったので気付かなかったんですけど、思い返すと何度かゴホゴホと咳き込んでいたんですよね、しかもノーマスクで。そもそも何十回もディープキスとか濃厚接触してたんだから、そりゃそうだよなという感じでしたが(苦笑)」
◆他の男とも会い、飲食店に普通に出勤していた?
コウキさんは出会ったマッチングアプリの通報機能で運営に問題報告したそうですが、運営側が野乃花さんにどう対応してくれたかまではわからないとのこと。
「僕に染したことへの怒りもありましたが、それ以上に彼女のあまりの常識のなさに恐怖を覚えていました。
野乃花さんは僕と会う数日前にもアプリで繋がった男と居酒屋デートしていたと言っていたんです。その男と身体の関係を持ったかどうかまではわかりませんが、彼女の酒乱っぷりやキス魔っぷりを考えると、ディープキスはしてる可能性がかなり高いと思います」
コウキさんにはさらに気になったことがあるという。
「実は、僕とデートした日も、それ以前の日も、普通にフレンチレストランで働いていたようなんです。たぶん店には感染してることを隠してたんだと思いますが、飲食店の厨房でコロナ感染者が働いていたというのも怖いですよね……」
◆都市伝説「エイズ・メアリー」を彷彿とさせる所業
「エイズ・メアリー」をご存知でしょうか。
ゆきずりの女性と一夜をともにしたある男性が、翌朝目覚めると女性の姿はなく、洗面所の鏡に「エイズの世界にようこそ(Welcome to the world of AIDS)」と口紅で書かれているという都市伝説です。
野乃花さんが「エイズ・メアリー」の話を知っていて、あえてなぞるような行動をしたのかどうかはわかりません。ただ、彼女の言動は常識から著しく逸脱しているのは間違いないため、倫理観がぶっ壊れた自己中心的な快楽主義者だったのかもしれません。
<文/堺屋大地>
【堺屋大地】
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。現在は『現代ビジネス』、『文春オンライン』、『smartFLASH』などにコラムを寄稿。LINE公式サービス『トークCARE』では、カウンセラーとして年間で約1500件の相談を受けている。X(旧Twitter):@SakaiyaDaichi