千趣会が本社を売却　JR東日本との資本業務提携解消も

　千趣会が、2月13日付で大阪市北区にある本社の土地および建物を売却すると発表した。また同社は同日に、東日本旅客鉄道（以下、JR東日本）との資本業務提携を解消することも決めた。

　土地および建物の売却日程は、契約締結日が3月、物件引渡日が6月を予定。売却後約2年間は売却先との賃貸借契約により同社が営業を継続する。売却価額と売却先は未定。
　JR東日本との資本業務提携については、これまでの提携により得られた一定の成果をもって、今後はそれぞれが独自の成長戦略を柔軟に推進できるようにすることが望ましいとの判断に至ったことから解消を決断。なお、資本業務提携の解消後も、JRE MALLへのベルメゾン出店、駅ビル・エキナカへのベルメゾン出店、ポイントプログラムの連携、ベルメゾン公式サイトにおけるビューカード決済特典の付与などの業務上の連携については引き続き継続していくという。同提携の解消によるJR東日本保有株式の取扱いについては未定となっている。
　千趣会の2024年12月期の連結経常損益は39億5200円の赤字（前期は56.7億円の赤字）と赤字幅は縮小したが、直近3ヵ月の実績である4Qの連結経常損益は7.2億円の赤字（同6.7億円の赤字）と赤字幅が拡大した。