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3月15日に開幕する『MLB 東京シリーズ 2025』に向けて、2月12日(日本時間13日)にアリゾナ州での春季キャンプをスタートさせたロサンゼルス・ドジャース。この日、ドジャーブルーを身にまとう“侍トリオ”に湧き立った各スポーツメディアは、初日から“全力投球”を披露してーー。
大谷翔平投手(30)、山本由伸投手(26)らを擁して、2024年シーズンのワールドシリーズを制したドジャース。そして2025年シーズン、そんなスター選手が顔を揃えるチームに加わったのが、千葉ロッテマリーンズから移籍した佐々木朗希投手(23、以下敬称略)だ。
『WBC2023』で日本代表チームの優勝に貢献した“エース”揃い踏みに、一部では早くも「侍トリオ」と名付けて、日本から派遣された取材チームが一挙手一投足に熱視線を送り、その模様を放送する各テレビ局による報道合戦が繰り広げられている。
ところが、ネット上で聞こえてくるのはーー、
《NEWSZEROまた大谷ドジャースメインやで。うんざり》
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《ひるおびで大谷キャンプ。 また今年も大谷ハラスメントが始まるのか》
《めざまし8 メジャーキャンプインと同時に今日の大谷特集 投球フォームが変わったとか今年の成績予想とか まぁ別に良いんだけど 朝から何分やるねん》
《報道ステーションはいつみても大谷大谷だな CMまたいでまで大谷やるってやりすぎ》
国内外の主要ニュースそっちのけでトップ扱いするニュース番組、はたまた30分近くもかけて特集を組むワイドショーなど、ドジャースのキャンプインを「待ってました」とばかりに放送し続ける各局にうんざりした視聴者の声。
佐々木の加入でさらに帯びる熱
「ドジャース移籍1年目の昨年、大谷投手の関連ニュースを連日垂れ流すようなメディアに“大谷ハラスメント”なる言葉も生まれ、野球に一切興味がない視聴者、はたまた大谷投手のことは応援しつつも、過熱報道を呆れる視聴者がいたのも事実。
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オフシーズンこそ沈静化するも、今回のキャンプインで息を吹き返したテレビ報道。しかも佐々木投手も加わって熱はさらに帯び、“また始まるのか”と新シーズン開幕を憂鬱に感じるのでしょう」
かつて報道番組に携わった元プロデューサーも呆れる“大谷ハラスメント”だが、どうやら国内メディアだけの話ではなさそうだ。
地元局『スポーツネット・ロサンゼルス』が公式Xで公開した、チームメイトのムーキー・ベッツ(32)のインタビュー動画が波紋を呼んでいる。キャンプイン当日にクラブハウスで取材に応じたスター選手は、投手復帰する大谷について「楽しみですか?」と問われると、
「いや、ノーだね」と答えたのだ。続けて、
「ショウヘイが“ショウヘイの仕事をする”のはわかっているけど、僕にもやらなくてはならない仕事がある。それは僕にとってもハードなことで、他の選手がやることにエネルギーを使ってられない。僕は自分のやるべきことをするよ」
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“大谷の質問”を向けられて、明らかにイラだった表情を見せたベッツ。昨年にも同様の光景を見せていた。
「毎日、毎日、ショウヘイだよ」
2024年5月、アメリカ出身の野球インフルエンサー『bat boys baseball』が投稿した、インスタグラム動画に登場したベッツ。球場には連日、日本からメディアが押し寄せていることから「大谷のことはどれくらい聞かれるんだい?」と尋ねられると、
「every day……every day. 最初はもう、結構毎日だったよ。そのうちにコメントをするのをやめたんだ。もしも誰かにショウヘイのことを聞かれたとしても、コメントはしないよ」
やはり、うんざりした様子で、日本メディアに対する“取材拒否”の姿勢を示したのだった。
「誰しもが真似できない“二刀流”をやってのける、MLBで2年連続でMVPに輝いた大谷投手は世界に誇れる日本人の1人。政治経済を含めて暗いニュースばかりの国内で、彼のプレーは視聴者を元気にする、明るい話題になるのは間違いないところ。
ですが、何事にもは節度は必要です(苦笑)。過剰な取材と報道は逆に視聴者の反感を買い、結果的に大谷本人、そしてチームメイトにも迷惑をかけかねない。昨年はテレビの行き過ぎた取材による“出禁”騒動もありましたしね」(前出・元プロデューサー)
今年は“大谷ハラスメント”がネットを賑わせないことを願いたい。