森香澄が“あざといキャラ”界で1強のワケ。田中みな実には無かった「インカレ女子大生感」とは?

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2025年02月17日 08:50  女子SPA!

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「森香澄の全部嘘テレビ」(テレビ朝日)TVer配信ページより
 今、大ブレイク中のタレントの一人と言えば森香澄さんではないでしょうか。2024年上半期には「タレントパワーランキングが選ぶ2024年上半期にブレイクした男性・女性タレント」で第2位にランクイン。2024年から2025年にかけての年末年始にも多数の番組に出演していました。

 森香澄さんがここまでテレビに起用される理由について深掘りします。

◆田中みな実にはなかった「インカレサークルにいそうな女子」感

 東京都出身で1995年生まれの森香澄さんは、東京女子大学卒業後にテレビ東京に入社。女子アナ時代はあまり目立つ存在ではなかったものの、2023年3月に同社を退社してフリーアナへ。その後は男性誌や写真集でセクシーなグラビアを披露したり、TikTokで可愛く踊る動画がバズったりした後、バラエティ番組での「あざといキャラ」がウケて大ブレイクしました。

 あざといキャラと言えば、これまで同じように局アナからフリーに転向した田中みな実さんがいました。

 しかし田中さんが美容家や女優路線にカジを切ったことに加えて、田中さんと弘中アナが2大看板となっていたあざとさを語り尽くすバラエティ番組『あざとくて何が悪いの?』(テレ朝系)が出演者陣をリニューアルしたことなどから、「女子アナ出身のあざといタレント」が空席状態に。そのタイミングで上手にこの枠に入ってきたのが森さんでした。

 ともに元局アナであり低身長と、田中さんとは共通点も多い森さん。しかし田中さんと大きく違うと感じるのが、偽悪性です。

 田中さんが青山学院大学からTBSという、いってみれば割とエリートコースを歩んでいる一方で、森さんは一浪して東京女子大学からのテレビ東京という変化球ルートでアアナウンサーになった経緯があります。

 この森さんの出自が、「有名大学のインカレサークルで無双する女子大の学生」感を醸し出しているように思えます。インカレサークルとは「インターカレッジ・サークル」の略で、複数の大学の学生が参加し、有名大学のインカレサークルでは、その大学の男性と他の女子大の女性が交際する例が多く見られます(もちろん有名大学の女性と他大学の男性、または有名大学の学生同士のカップルも少なからずいます)。

 この「インカレサークルにいそうな女子」感、つまり男性がリアルに「手が届きそう」、「お高く止まっていないからいけそう」と思わせるちょうどよい庶民感。これがバラエティ番組では親近感にも繋がっているのでお茶の間にも受け入れられやすくなっているのではないでしょうか。

◆『森香澄の全部嘘テレビ』虚実ないまぜの“あざとさ”が話題に

 そんな森さんのバラエティ力が発揮されているのが初の冠番組『森香澄の全部嘘テレビ』(テレ朝系)。森さんのあざとさや鋼のメンタルを虚実ないまぜにした企画が反響を呼んでいます。

 特にレギュラー番組となった初回放送では森さんがタレントの副業としてビールの売り子をしているという設定で、普段の様子に密着している様子が放送されました。

 この回で森さんは球場にいるお客さんにキャバクラさながらの接客でどんどんと売上を伸ばしていきます。その様子を見た上司から「そういう接客はやめて」と怒られたものの、その直後もまたキャバクラ接客で売上を伸ばし続けるという流れでした。

 この切り抜き動画がSNS等でアップされると、「森香澄なら本当にやりかねない」、「怒られても関係ないメンタルが面白すぎる」と大拡散。

 設定や演技だとしても「あざとかわいい女性は面白い」という、あざとさ業界のお笑いコンテンツ力を引き上げたことは森さんの功績ではないでしょうか。

◆悪役的な存在だからこそ、いるだけで盛り上がる

「令和のあざと女王」とも呼ばれ、最近では「森香澄をフォローしている男は嫌い」と言われるほどの“女性からは嫌われるキャラ”ポジションになっている森さん。

「有名女優やアイドルをフォローしていても何とも思わないけど、森香澄をフォローしているのは嫌」と思わせるほどヒール、悪役的な存在として存在感を放っているのはタレントとしてすでにしっかり売れている証でしょう。

 過去の恋愛についてもぶっちゃけることも多く、タレントとして求められていることを計算しながら「清廉潔白ではない等身大のあざとさ」を発信。加えて、それだけでなく、大人数が出演する番組では芸人のように自分アピールをしてがちゃがちゃと騒ぐわけではなく、出る場所と引く場所をわきまえている様子もうかがえます。

 アナウンサーとしての会社員経験や29歳という年齢も相まって、しっかり大人の対応ができるのも多くの番組に呼ばれている所以(ゆえん)でしょう。

 企画や番組によっては、MCの隣にいるアシスタント役も、同性からの嫌われ役も、”女性代表“としてのご意見番も、ひな壇での盛り上げ役も、バラエティ番組におけるあらゆる役割ができるというのは他の女性タレントにはない武器だと思われます。

 また、どんなことを言われても気にしていなさそうな強いメンタルも持ち合わせているように見え、わかりやすくあざとさを振る舞ってくれるので、「困ったときには他のタレントに森香澄の嫌いなところを言わせたり森香澄に誰かの悪口を言わせれば盛り上がる」という構図すら生まれているようにも見えます。

 話題性のある言動を繰り出してくれるのでネットニュース等にも拾われやすく、番組の広告にもなってくれるというのは番組側もかなり助かっているはずです。

 2025年も森さんの活躍に目が離せません。

<文/エタノール純子>

【エタノール純子】
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中

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