
【写真】加藤シゲアキ著『ミアキス・シンフォニー』表紙
同号の特集は「つながる世界 2025」。表紙には、加藤シゲアキがソロ初で登場。同日、最新作『ミアキス・シンフォニー』(マガジンハウス)が発売される中、満を持して初登場となる。そして、バックカバーでは、ヒグチユウコが描き下ろした『ミアキス・シンフォニー』装画の原画が特別公開。加藤自身と彼が生み出すもの。加藤の創造の世界が感じ取れる貴重な1冊となる。
「アイドルで作家」というだけでなく、近年、俳優、映画監督、音楽フェスのファシリテーターなど、その活動のフィールドをさらに広げている加藤。Xのヘッダーにかかれている「およそ8人いる加藤シゲアキ」という言葉があながち嘘とは思えない。巻頭では、そんな表現者・加藤本人にフォーカス。加藤を撮ったのは、「MIRRORLIAR FILMS in 東海市」でも監督と撮影者としてタッグを組む末長真。数々の映画のスチールを撮影してきた末長が、「加藤シゲアキ」という物語を読み解いて、堂々とした王者のような姿から、内面の優しさ、色気を表現したカットまで、多彩な魅力を切り取る。
また、加藤が4つの章立てて語ったロングインタビューは圧巻だ。アイドルとして、作家として、クリエイターとして、それぞれの立場から語るのは、人前に立ち続けている理由や、グループの中でのふるまい方、そして、ものを作ることで昇華されていく思い。そのすべての根底には、新刊にも通じる愛がある。大人の成長期ともいえる、この年月の間の変化についての話は必読だ。
加藤は「僕は20年以上グループで活動してきて、時に怒り、時に理解しようと努め、時に背中を押し、みたいなことをずっとやってきたんです。(中略)そんなことばっかりやってきたなかでフロム(の『愛するということ』)を読んで、やっぱり自分は間違ってなかったんだと思ったんです」(本誌より)とコメント。
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バックカバーでは、ヒグチユウコによる『ミアキス・シンフォニー』装画の原画が特別公開。その絵を受け取ったとき、「やすやすと期待を超えていただき、しばし放心した」という加藤。本人たっての願いで、『せかいいちのねこ』などの絵本や魅力的な作品の数々で、世界中にファンを持つ画家のヒグチユウコに装画を依頼した。快諾を受けたときは、その報告に加藤も喜びとともに、驚きも隠せなかった。そんな本人も圧倒された装画を原画の状態のままで、特別にバックカバーに掲載。猫と犬の共通祖先といわれる「ミアキス」と生命のつながりを感じる植物たち…。細部にいたるまで堪能したい名画だ。
特集の作品解説では、山口つばさが主要キャラクターを描き下ろし。こちらも、加藤がキャラクター紹介に絵を添えるなら、山口つばささんに!と願ったことから生まれたスペシャルコラボレーションだ。漫画『ブルーピリオド』で人気を博している山口の描く主要キャラクターは、今にも語りだしそうなリアリティと、一瞬で目をとらえる存在感がある。超多忙のなか、時間を割いて作品を読み、描いた8名の登場人物たち。見ているだけで、小説『ミアキス・シンフォニー』への期待が高まる。
特集「つながる世界 2025」では、いまの時代における“つながり“を考察する。“好き“でつながるママタルトの大鶴肥満×真空ジェシカのガク、井上咲楽×甲斐みのり、林遣都×段田安則×浅野和之が共通の“好き“を通じてそれぞれの独自のつながりを語るほか、いまや世界で人気の西野亮廣、中島美嘉が海外で成功するためのヒントを披露。身近なつながりから、スケール感あるつながりまで、幅広く紹介する。
さらに、「CLOSE UP」にはアジアツアーを終え、ドラマ『僕のあざとい元カノ from あざとくて何が悪いの?』で注目される、なにわ男子の藤原丈一郎、「Travis Japanカレンダーへの道」には、吉澤閑也が登場。短期集中連載「timelesz PROJECT -AUDITION- DOCUMENTARY」はファイナル審査のレポを掲載。バーチャルとリアルをつなぐバーチャルアイドル・PLAVEのスペシャル企画もお見逃しなく。
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