「オンラインカジノ企業の広告を行ったことはございません」ニッポン放送が明かしたベラジョン関連投稿を削除した理由

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2025年02月19日 17:50  web女性自身

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《ニッポン放送、本当にベラジョン無料版関連のポスト消してるじゃないか…》



ここ数日、Xで『オールナイトニッポン』などのキーステーションとして知られるニッポン放送に関するこんな投稿が話題となっている。ベラジョンとは、インターネット上でスロットゲーム、テーブルゲームなどのカジノゲームを提供している海外発のオンラインカジノサイトだ。



削除されたポストというのは、ニッポン放送のプロ野球ナイトゲーム中継番組『ショウアップナイター』の公式Xの投稿。「ベラジョン無料版presents」と銘打ったクイズ企画に関する投稿で、クイズの正解者には同社が協賛したと思われるお米などの景品が抽選で当たるという内容のものだった。



同番組では「ベラジョン無料版」のCMが流されていたこともある。2022年にはニッポン放送で放送されたすべてのラジオCMを対象として、メッセージ力や創造性の高さを審査し、表彰する「第16回ニッポン放送CMグランプリ」で、同CMが「選奨シリーズ部門」で受賞している。



海外のオンラインカジノを巡っては、2月14日に「毎日新聞」が、吉本興業に所属する10人弱のタレントがオンラインカジノで賭博をした疑いで、警視庁から任意の事情聴取を受けていることを報じている。海外で合法的に運営されているオンラインカジノであっても、日本国内から接続して賭博を行うことは違法だ。



これらのオンラインカジノ騒動の拡大を受けて、ニッポン放送はポストを削除したのだろうか。そこで本誌が同社にこの件について問い合わせたところ、営業企画担当者からメールで回答が返ってきた。



まず、ポストを削除した経緯については、



「弊社は、弊社内に広告考査基準を設け、オンラインカジノを運営している法人の広告を排除しています。また、オンラインカジノの運営法人ではなかったとしても、無料オンラインゲームをうたいながら有料カジノサイトに誘導されるようなサイトも排除しています。(例えば、オンラインゲームのWEBページから有料カジノサイトに誘導されるもの、「スロット」などギャンブルを想起させるゲームを例に出すもの)」



と前置きしたうえで、



「弊社としましては、この考査基準に従って判断してきましたので、オンラインカジノ企業の広告を行ったことはございませんが、このたび、弊社のCMから『海外の別法人にたどり着いた人もいるかもしれない』等のご指摘もいただいたことから、より万全を期すために過去投稿等を削除した次第です」



と説明。タレントのオンラインカジノ騒動との関連性への言及はなかった。また、ベラジョンの『ショウアップナイター』への協賛状況や期間、今後もCMを流す予定があるかどうかについては、「個別のスポンサーに関する提供内容や期間等はお答えしておりません」としたうえで、「今回の件を受けて考査基準をより厳格化することも検討していますが、現時点では同様の広告を流す予定はありません」と回答した。



ベラジョンのCMを流していたのにも関わらず、「オンラインカジノ企業の広告を行ったことはございません」というのはどういうことだろうか。



「オンラインゲームが無料でできる『ベラジョン無料版』と、オンラインカジノができる『ベラジョン』は別のドメインで運営されており、無料の国内合法サイトと有料の違法サイトが完全に分けられています。ニッポン放送や一時期DAZNなどでも流されていたCMは前者の無料版の方です。某有名サッカー選手が出演したCMでも『無料版』とはっきり宣言されています。



とはいえ、CMを見たほとんどの人は二つが別のサイトとは認識していないでしょう。実際ウェブで『ベラジョン』と検索すると、一番上にオンラインカジノである有料版の方が出てきますしね。合法の無料版を大々的に告知し、同じ名前のオンラインカジノに誘導することを狙っているのではないでしょうか」(全国紙社会部記者)



本誌への上記の回答があった後、ニッポン放送は公式ホームページで下記の声明を発表した。



《弊社は、国内外問わず「有料オンラインカジノ」の広告は放送の実績がありませんが、「カジノ無料版」などのタイトルで運営されている無料オンラインゲームの広告については、弊社考査基準内で放送の実績があります。



そして、弊社の考査基準では、オンラインカジノを運営している法人の広告は排除し、あくまでも無料オンラインゲームとしての広告のみとし、さらに無料オンラインゲームのWEBページから有料カジノサイトに誘導しないものであること、「スロット」などギャンブルを想起させるゲームを例に出さないこと等を条件として定めていました》



ニッポン放送は「ベラジョン無料版」の広告を、考査基準を満たしているものと判断していたことになるが、今後はより厳しい基準の設定が求められそうだ。

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