自民党の運動方針案を発表する小渕優子組織運動本部長=21日午後、東京・永田町の同党本部 自民党は21日の総務会で、2025年運動方針案を了承した。派閥裏金事件を受けた政治不信の払拭に向けて「令和版政治改革大綱」を策定すると明記。今夏の参院選の勝利を「最重要課題」と位置付け、SNSの活用を進める考えを示した。3月9日の党大会で正式に採択する。
11月に結党70年の節目を迎えることから、運動方針案を「日本の成長と党再生への決意」と命名。「政治の信頼回復に向け、不断の政治改革・党改革を進める」と宣言した。
参院選を巡っては、6月の東京都議選と併せ「党の勢力を結集して臨む」と強調した。選挙で「SNSの影響力が顕著になっている」と指摘。ショート動画で政策や候補者を発信するなど若年、無党派層対策の強化を打ち出した。