23日夜〜24日朝は大阪など都市部も雪の影響 連休明けから気温上昇 暖かな春に

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2025年02月22日 17:09  日本気象協会

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日本気象協会

23日夜〜24日朝は大阪など都市部も雪の影響 連休明けから気温上昇 暖かな春に

17日頃から日本付近に強い寒気が流れ込み、今日22日午後3時の積雪の深さは、東北北部の日本海側や北陸、近畿の日本海側、山陰で、平年の3倍を超えている所もあります。明日23日夜から24日朝は、一連の寒気の最後のピークで、大阪や京都、神戸といった都市部でも雪の影響が出るとみられます。連休明け25日からは、一気に春めくでしょう。暖かな春になりそうです。積雪の多い地域では、屋根からの落雪や雪崩に注意が必要です。



●17日頃から長引く寒気 積雪の深さ平年の3倍超えも


今月17日頃から、日本付近に強い寒気が流れ込み、その影響が長く続いています。
寒気の流れ込みのピークとなった18日から19日は、上空1500メートル付近で、マイナス9℃以下の寒気が本州をすっぽり覆いました。
20日朝の最低気温は、東京都心マイナス1.0℃、名古屋マイナス2.5℃を観測しました。東京都心で2月後半に最低気温がマイナス1℃台まで下がったのは、2018年以来7年ぶりです。
20日には、青森県八甲田山系の酸ケ湯で積雪が5メートル以上を観測しました。全国で積雪が5メートル以上になったのは、2012-2013年以来12シーズンぶりです。
一番上の図は、今日22日午後3時の積雪の深さの平年比です。東北北部の日本海側や北陸、近畿の日本海側、山陰で、平年の3倍を超えている所もあります。


●23日夜〜24日朝は大阪など都市部も雪の影響 一連の寒気の最後のピーク


今日22日も、北海道から中国地方を中心に、日本海から雪雲の流れ込みが続いています。東北北部では、明日23日にかけて発達した雪雲がかかり、積雪が一気に増えることがあるでしょう。

明日23日夜から24日朝は、今回一連の寒気の最後のピークです。
上空1500メートル付近では、18日から19日に流れ込んだ寒気と同じくらいか、それより強い寒気が流れ込むでしょう。九州北部付近には、マイナス12℃以下の寒気が流れ込む予想です。
雪雲は、日本海側だけでなく、24日の朝を中心に、大阪や京都、神戸といった都市部にもかかるでしょう。交通に影響が出ることが考えられます。九州北部地方や四国では、山地を中心に大雪になるおそれがあります。


●連休明け25日から一気に春めく


連休明け25日から、大陸の高気圧が、移動性となって日本の南を移動するため、冬型の気圧配置は緩むでしょう。
東京都心では、最高気温が10℃を超えるようになり、そればかりか、来週末には20℃くらいまで上がる予想です。4月並みになる所もあり、一気に春めくでしょう。

3月上旬は、広く雨が降る日がある見込みです。3月2日から6日の5日間平均気温は、全国で平年より高いでしょう。積雪の多い地域では、屋根からの落雪や雪崩に注意が必要です。


●暖かな春に というものの記録的に暖かい春が続いたため実感しにくい?


3月中旬になると、寒の戻りがあり、季節は一進一退で進みそうです。
上の図は、春(3月から5月)の上空1500メートル付近の気温の予想です。オレンジ色が平年より気温が高いエリアです。3月と4月は北海道や東北付近でオレンジ色のエリア、5月は北海道から沖縄にかけてオレンジ色のエリアです。
九州や沖縄付近では、季節の進みが若干遅いかもしれませんが、季節は順調に進むとみられます。今年の春は、どちらかというと高温傾向といえそうです。

ただ、解説で表現する「平年より」とは、1991年から2020年の平均からの差です。春の日本の平均気温は、2015年以降、平年より高い年が続いています。そればかりか、一昨年2023年は1898年の統計開始以降1位、昨年2024年は3位と、記録的な高温になりました。暖かい春が当たり前となった近年では、高温傾向の春といっても、それほどの実感はないのかもしれません。



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