太田光 (C)ORICON NewS inc. 爆笑問題・太田光が、18日深夜放送のTBSラジオ『火曜JUNK 爆笑問題カーボーイ』(毎週火曜 深1:00)に出演。フジテレビで放送されていた番組『ぎりぎりをせめるので続くだけやります法律お笑い』(毎週月曜 後9:54)の放送休止について、さまざまな憶測が寄せられていることを受け、笑いを交えながらも、説明すべき点は言葉を尽くして、きっぱりと否定。さらに、テレビ界への思いも熱く語っていった。
【写真】太田光代氏もXで声明「大変申し訳ございません」 番組の冒頭で、太田は「『ぎり笑』が中止になりまして。大変なことに。なんかもう、いろいろ大変で。休むんですけど、きょうも社長の電話鳴りっぱなしみたいなんだけど。各局からきた問い合わせは『太田を画面に映していいか』っていうことなんですよ(笑)。突然、中止になったもんですから、各局が心配して、太田さんは画面に映していいんですかっていうのが殺到しています」と紹介。
その上で「『太田さん、オンラインカジノやっていたんですか』って。はっきりいいます、やってません!勘弁してくださいよ、みなさん。やってません!冤罪です。私、やれる環境もないですし、そもそも興味ない。これはだから、もうテレビ局内部でも、こういうことわからないんですよね」と呼びかけていた。
さらに、フジテレビ元日特番『新春!爆笑ヒットパレード』で「日枝出てこい!」「Aプロデューサーって誰?」と発言したことが引き金になっていたのではという声にも「それもまったくお門違いの見当違いで。爆笑問題かわいそうだって言ってくれる人もいて、ありがたいんですけど」と寄り添いながら「それは全然違います!日枝さんは、おそらくあの枠をやっていることすら知らないと思う(笑)。ハハハ(笑)。我々は、フジテレビ干されていません!さっきも『爆チュー問題』をやる打ち合わせを散々して、今後も出る予定ではありますから」と宣言した。
そこから、自身が元日特番で発した言葉をめぐって、さまざまな考察も行われている点にも触れ「オレも多くは語らずにここまで来たんですけど…別に野暮じゃないですか」としながらも、話が違う形で伝わることを避けるために、真相を語っていく。当時、中居正広氏をめぐる報道が過熱していく只中にあって、太田自身も特別な思い入れがあるフジテレビで迎える伝統ある『ヒットパレード』の生放送。本心では「シリアスな事件だから、触れたくないなと思った」と感じていたが、コンビとして「笑えないことを笑いにしてきた」ため、この問題に向き合うしかないと決意を固める。
太田は続けて「これは、状況そろっちゃったわけです。(被害者がいることなどを考慮して、中居氏ではなく)フジテレビ側にいくしかない」と回顧。普段の漫才ネタについては、過去の経験なども踏まえて、一言一句すべて台本を確認に出していることを明かした上で、問題となった箇所について「この際だから言いますけど、フジテレビに提出したのは『だれかtoだれか』(は書いて)通りました。だけど『日枝出てこい!』『Aプロデューサーって誰?』っていうのは、誰にも言わずに(笑)。これはね、たまーにあるんです。お前(相方の田中裕二)にも一切言ってないからね」と笑わせた。
そのような決断をした理由について、情景が浮かぶようにトークをしていった。「オレはもう、あの舞台に上がるまで、言うか言わないか決めてなかった。漫才って、お客さん、世の中とのコミュニケーションだからね。考えついてはいたんだけど、これどうだろうっていうのを見ているわけですよ。(直前に生放送をしていた)『カーボーイ』では『ヒットパレード』が特別な番組ですっていうのを話したと思うんです。その時、内心思っていたのは、オレは数時間後に『ヒットパレード』を壊してしまうかもしれない(笑)。だから、先に愛情を伝えておきたい」。その上で、アドリブで発した理由について、野暮を承知で口にした。
「現場のスタッフが、日枝さんの名前を出すことまで通せないだろうなというのがちょっとあって。通した場合、彼らがどうなるのかなというのもあったから、これはもう社長(太田光代氏)に怒られようが、オレひとりの判断にしなきゃダメなんです」
元日深夜の放送から2週にわたって、『カーボーイ』でフジテレビにまつわるトークをしていた太田だが、そこで伝えたかったこととして「フジテレビ、若い奴らが育っているよ、ちゃんと。だから、オレたちの世代は覚悟しなきゃいけないんじゃないの。つまり、それはどういうことかっていうと、もしかしたら引かなきゃダメかもしれない。フジテレビの上層部も、自分も含めて。だって、若いやつを守ってあげなきゃどうすんの。ここ数年、オワコンとされているテレビ業界に、我々と同じく夢見て入ってきてくれた若者を、もし失望させたとするならば、我々世代の人間は、もう引くべきじゃないかなと思ったんです」と熱弁をふるっていた。
番組の模様は、放送後1週間以内は「radiko」で聞くことができる。