『ラヴィット!』や『超無敵クラス』などのバラエティ番組にも出演し、キュートな声とほのぼのとした言動で共演者を癒す、菅田愛貴。そのスキのないビジュアルから「令和イチ可愛いアイドル」とも称される彼女が、2025年3月3日に、1st写真集『すのあき』(SDP)を発売する。
雪山、温泉街、砂浜、プール、喫茶店など、ロケーションだけでなく季節も異なる写真の数々がリズムよく収められた同書。ここには、菅田の飽くなきこだわりが滲んでいるという。そこで、制作の裏側をインタビュー。人生初のソロ写真集に込めた熱い思いを覗いてみた。さらに、超ときめき♡宣伝部の活動を通して変化したことや、ファンへの感謝を語った。
◾️カメラマンさんは直接オファー!
――写真集の制作は、1年前から動き出していたそうですね。
菅田愛貴(以下、菅田):そうなんです。昨年、マネージャーさんからサプライズで「写真集を出せます」と教えていただいて……それから誕生日(12月20日)に情報解禁するまで、撮影をして、いっぱい会議をして、みんなで魂を込めて作った一冊になっています。
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――制作にも深く関わっているようですが、撮影するにあたりどんなリクエストをしましたか?
菅田:写真の雰囲気やロケーションを提案しました。あとはカメラマンさん、スタイリストさん、ヘアメイクさんを選ばせていただいています。カメラマンさんは、三瓶康友さんという方。これまで2回ほどご一緒しているんですけど、初めて撮ってもらったとき、私なのに私じゃないと思うくらいすごくキレイな写真を撮ってくださって「めっちゃいい!」と思って。そのときから、写真集を作るなら三瓶さんに撮ってもらいたいなと思っていました。
次にお会いしたのは写真集が決まってからだったので、その場で三瓶さんに直接「写真集を撮っていただきたいんですけど、○月○日と、▲月▲日ってどうですか?」と相談をしました。すぐに「ぜひ」とお返事をいただけて、心からうれしかったです!
――衣装もご自分でセレクトしたんでしょうか?
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菅田:はい、自分で選びました! お洋服をたくさん用意していただいて、いっぱいフィッティングして、マネージャーさんやスタッフさんの意見を取り入れさせていただきながら「これが着たい!」と思うものを選んでいます。
――中でも「絶対に着たい!」と思ったお気に入りの服はありますか?
菅田:雪山で着ている赤いコートと、水着です。水着はさくらんぼ柄を選んだんですけど、フレッシュで元気な女の子という雰囲気にしたかったからなんです。だから可愛いさくらんぼにしました!
――では、撮影が始まるまで身体作りはしましたか?
菅田:お肌の調子が悪くならないように、スキンケアはいつも以上にしっかりやっていました。あと、大好きなお菓子を我慢して、我慢して……どうしても食べたくなったらお菓子の代わりにフルーツを食べたりして、気をつけていました。
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あと、ストレッチやマッサージもしました。普段もやっているんですけど、写真集に向けてむくみを解消しなくちゃと思って、家ではずっと脚とか顔をグリグリグリグリ(笑)。いつも以上に頑張ってやっていました。
◾️遠くから見てもインパクトある表紙に
――ロケーションに雪山を選んだのも菅田さんだとか。
菅田:そうなんです。ただただ雪が大好きで、行ってみたくて。キレイだし、見ているだけで癒やされるなーって。
――寒くなかったですか?
菅田:全然平気でした! むしろめちゃめちゃ楽しかったです。スタッフさんが雪合戦をしていたり、アヒルの形をした雪玉をたくさん作ってくれたり(笑)。私は雪穴に落ちちゃったこともあったんですけど、それすらも楽しかったですね。「あー、落ちちゃった!」みたいな(笑)。
――では、あえて大変だった撮影を挙げるなら?
菅田:どの場所もギュッと詰まったスケジュールで撮影をしていたので、写真集の最後に載っている夕日のカットは、時間との戦いだったんです。少しでも遅れたら日が沈んじゃうから、時間厳守で動いて。無事に間に合って、すごくいい写真が撮れて。奇跡だなと思いました。天気にも恵まれたし、大変だったけど良い撮影だったなと思います。
――大変だったことも楽しい思い出に変わるくらい、充実していたんですね。
菅田:そうですね! 温泉街の撮影も楽しかったです。温泉卵とかおまんじゅうとか、ずっとパクパク食べていました。撮影前は食事制限を頑張っていたけど、いざ撮影が始まるとずっと食べていた気がします。喫茶店でも、ナポリタンとかメロンソーダとかを食べたり飲んだりしているんですよ。写真集には載っていないんですけど(笑)。しかも、そのお店のお母さんがとっても優しくて、ナポリタンをお持ち帰り用に包んでくれたりしたんです。いい思い出になっています。
――そんな撮影を終えてからは、写真のセレクト作業などがはじまるかと。
菅田:そうなんです。みんなで会議を繰り返していたのが、この工程ですね。メンバーに隠れて、マネージャーさんから送られてくる写真集関連のLINEをたくさんチェックしていました。
――表紙も、この頃に決まったということですよね。
菅田:はい。写真集の表紙は、遠くから見ても目を引くくらいインパクトのあるものにしたかったんです。だからドアップで恥ずかしかったんですけど、思い切ってこれに決めました。フードのもふもふも可愛くて、最初に惹かれたのがこの写真。ほかにも候補はたくさんありましたけど、割と一直線に選んだと思います。
――写真の掲載順やレイアウトには、どんなこだわりがあるのでしょうか?
菅田:見ている人が「わっ、わっ!」とどんどんページをめくりたくなるような一冊にしたいと思っていたので、表情や構図が似ているものをなるべく避けるようにしました。あと、途中で写真を中央に小さく配置しているページとかも出てくるんです。そうして余白を大きくしたりして、雰囲気がコロコロ変わるように心がけています。
――素敵なアイデアですね。
菅田:スタッフさんとたくさん話し合って、アイデアをいただいたおかげです。みなさんに協力していただいて、この一冊が出来上がりました!
◾️お母さんとの2ショットは頼み込んで実現
――表紙以外でお気に入りのカットを挙げるなら?
菅田:最後のメッセージが入ったカットです。もともとここには別の写真が入っていたんですけど、運命的にこの写真を見つけてしまって「良い!」ってなって。差し替えさせてもらった1枚です。メッセージも、応援してくださっているみなさまに向けて、たくさん考えて、書いては消しを繰り返しながらちょっとずつ完成させていったので、メッセージ込みでこの写真が好き。みなさんに私の愛が届いたらうれしいです!
あとは、その6ページ前にある笑顔の写真もお気に入り。この写真集は、「未来に向かえるような一冊にしたい」という思いもあるんです。だから、どうしても笑顔でこの写真集を締めくくりたくて。
――メッセージの入ったカットは、いわば“あとがき”。“本編”の最後はこの笑顔のカットなんですね。
菅田:ここにも、もともと違うカットが入っていたんですけど、私が「笑顔で終わりたいから」とわがままを言わせていただいて、差し替えさせてもらいました。というか、ほとんど差し替えていると思います。それだけこだわった一冊なんです。
――会議、相当時間をかけてやっていたんでしょうね。
菅田:もう、頭がボーッとしてきましたもん(笑)! それだけこだわれてうれしいです。あともう一つ、愛犬とお母さんと撮っている写真もすっごくお気に入りです。お母さん、恥ずかしがり屋さんなんですけど、「お願い、写真集に出て! 20歳になったから、お願いだよぉ〜!」と頼み込んで実現した、思い出のページです。20年間大事に育ててもらった、感謝の気持ちも込めた写真ですね。
――こうして、こだわりの一冊が出来上がりました。写真集に収録された自分の姿を見て、菅田さんご自身の魅力ってどこにあると思いますか?
菅田:えー! なんでしょう? 逆に聞きたいくらいです。
――個人的には、無邪気で明るい笑顔が魅力的だなと思っていますが。
菅田:どうなんでしょうね? 私、昔は自分の顔を鏡で見て「あぁ……こういう顔なんだな」「ここ、もっとこうならないかな?」と考えることが多かったんです。コンプレックスっていうか。だけど今回、こんなふうにキレイに撮っていただいたたくさんの自分の写真と向き合って、「コンプレックスに思っていたところもあるけど、自分らしくていいんじゃないかな」って。自分のコンプレックスをまたひとつ受け入れられるようになった気がします。すごく大きな成長です!
――そういう意味でも、特別な写真集になりましたね。
菅田:本当に。(目の前に置かれた、製本前のサンプルを抱え込みながら)たぶん、50歳くらいになっても忘れない一冊になりそうです。
◾️ファンの方がいなかったら、今の自分はいない
――とき宣のメンバーになってもうすぐ5年経ちますが、菅田さんにとってどんな5年間でしたか?
菅田:いやぁー、思い出はたくさんあるんですけど、振り返ってみるとあっという間すぎる5年間でした。あと……若かったなとも思います。高校1年生になると同時に加入したので、成長期まっただ中をとき宣として歩んだ感じがするんですよね。
――では、この5年で成長や変化を感じる部分はありますか?
菅田:以前よりもポジティブになれたと思います。私、基本的にはめっちゃ元気だしポジティブなんですけど、自分の容姿のことになるとマイナスに考えることが多かったんですよ。だけど、とき宣で活動を続けてきて、少しずつですけど受け入れられるようになってきました。
――そうして、より一層ポジティブになったと。アイドル活動を通して、自分のことを客観視できるようになったんですかね?
菅田:……そうなんですかね?
――それとも、ファンのみなさんが「可愛い」と言ってくれるから、自信がついてきたとか。
菅田:なのかなぁ……? 自分ではわからないんですけど(笑) でも間違いなく「こんな自分でもいいのかな」と思えるようになってきました。感謝ですね!
――それにとき宣加入時から比べると、歌もダンスもかなり上達していますよね。素人目で恐縮ですが、きっとすごく努力をしているんだろうなと思っていました。
菅田:私は、まだまだ伸びしろがありまくりの人なので、できることもまだまだたくさんあると思っているんです。「こんなふうに歌いたい」「こんなふうに踊りたい」という目標もあるので、それに少しでも近づきたいと思って今頑張っているところですね。そうして、“見るたび進化している人”であり続けたいと思っています。
――では、レッスンもみっちりと。
菅田:はい。レッスンも頑張っていますし、家でも練習しています。あと、本番前日の夜には自分のパートを全部歌ってから寝たりとか、ちょっとしたところからですけど意識をするようにしていますね! でもダメだなと思うこともいっぱいあるし、考え込んじゃうこともいっぱいあるので。ただ、どんなときでも「強くいよう!」と思いながら頑張っています!
――そういえば、2022年の幕張ワンマンでも「一番下っ端だから」「不安だった」といった発言をしていましたよね。「だけどファンのみなさんがいたから自分を肯定してもらえた」という前向きな文脈でしたが、そんなに不安を感じていたんだと印象に残っていたんです。
菅田:いやぁ本当に不安だったんですよ。「なんで自分はここにいるんだろう」と何回も思ったし、「とき宣にいていいのかな?」「邪魔じゃないかな?」と思ったこともあります。でも、それもちょっとずつ減ってきているんですけどね!
――菅田さん自身の努力や、ファンのみなさんの声があるからでしょうね。今は、どんなことが楽しいですか?
菅田:ずっと楽しいですけど、ライブでファンのみなさんの近くに行けたとき、手を振ったら笑顔で「わー! 愛貴ちゃーん!!」って反応してくれた瞬間とかですかね。「あ、私はここにいてよかったんだ!」と安心したし、うれしかったし、もっともっとこういう瞬間に出会いたいって思いました。
――だから余計に頑張れるのでしょうね。
菅田:はい。本当に……ファンの方がいなかったら、今の私はいないと思います。これからも、アイドルを長く続けていきたいですね! 続けることって、一番難しいと思うんです。誰しもチャンスはあるけれど、ずっと同じ夢を持って頑張り続けることはすごく大変。だから私は、まだまだ続けたいです。……あ、そうだ。ほかにも楽しい瞬間がありました。ライブ後の打ち上げで、お菓子やフルーツをいっぱい食べているとき。あの瞬間が私は大好きです(笑)!
――(笑)。解放感がありますからね。
菅田:そうなんです。ライブの前はあまり食べられないんですけど、終わったら何でも食べられますし。ほんと、すごい量なんですよ。長いテーブル2つ分くらいにびっしり並んでいるんです。それをパクパク食べているときは幸せです!
――本当に幸せそうな笑顔で語ってくれましたね(笑)。ではこの先、とき宣のメンバーとしてどんな役割を担いたいですか?
菅田:そこはやっぱり、いつまでもフレッシュ担当でいたいですね。最年少なので! ほかのメンバーは素敵な大人のお姉さんになっていくと思うんですけど、私は自由奔放な最年少として、みんなにちょっかいを出し続けたいです(笑)。そうして、とき宣をあたためていけたらと思います。
(取材・文/松本まゆげ 撮影/はぎひさこ ヘアメイク/原田琴実 スタイリング/大里梨絵)
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