『相棒23』最終回SP、毎熊克哉、片桐仁、平山祐介、愛希れいから実力派キャスト集結

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2025年02月27日 00:10  クランクイン!

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『相棒 season23』最終回SP場面写真 (C)テレビ朝日
 水谷豊が主演を務め、寺脇康文が共演するドラマ『相棒 season23』(テレビ朝日系)の最終回拡大スペシャル「怪物と聖剣」が、3月5日と12日の21時より2週連続で放送。同作にゲスト俳優として、毎熊克哉、片桐仁、平山祐介、愛希れいから『相棒』シリーズ初出演の俳優陣が出演することが発表されたほか、それぞれのコメントも到着した。

【写真】正体不明の男・浦神鹿を演じる毎熊克哉

 杉下右京(水谷豊)×亀山薫(寺脇康文)の“黄金コンビ”が通算10シーズン目を迎えた『season23』。いよいよクライマックスを迎え、3月5日から2週連続の最終回拡大スペシャル「怪物と聖剣」に突入する。

 「怪物と聖剣」は、年々被害が増大する“匿名流動型犯罪グループ”、いわゆる“トクリュウ”に対する大規模な捜査本部が立ち上がるところから幕を開ける。例にもれず駆り出された特命係は、東京の西エリアに位置する“武蔵多摩川市”の住宅街で起きた事件を担当することに。

 この地区ではわずか2ヵ月の間に4件の住居侵入および強盗事件が発生していたが、捜査をはじめた右京は4件目の事件に違和感を覚える。被害を受けたのは東京都議会議員・橋迫倫子(愛希れいか)の自宅で、2人組の犯人は倫子の小学生の娘の帰宅時を狙って家に押し入り、少女を拘束。その後、なぜか深夜まで室内に居座る…という不可解な動きをしていた。金品をあさった形跡もないばかりか、犯人たちが室内をスプレーで真っ黒に汚していたことも、ほかの3件とは明らかに異なっていた。

 少女の母でもある倫子はその日、都心のホテルに宿泊しており無事だったが、彼女は目下、ある内部文書をきっかけに都の税金の不正流出疑惑の調査に打ち込んでいたことが判明。もしや事件は、彼女の調査を阻む者が闇バイト強盗に見せかけて脅迫するために起こしたのか?捜査をはじめた特命係の前に立ちはだかるのは、不気味さをたたえる謎の男たちや、野心家の都知事、そして利権に群がる政財官の魑魅魍魎(ちみもうりょう)。やがて事件は思いもよらぬ連鎖を見せ、さらなる闇へと突入していき…。

 真実を追う右京に近づく正体不明の男・浦神鹿(うら・しんろく)を演じるのは、昨年、大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合ほか)のオリジナルキャラクター・直秀役で大きな注目を浴びた毎熊克哉。突然、右京の前に出現した浦は「僕の友だちになってください」と屈託のない笑顔で取り入ろうとするが、彼からは強烈に危険な香りが立ちのぼっている。はたして彼が右京に接近した真意とは?そして、怪しげな彼の素性とは…。

 毎熊は今回のオファーに「率直に、とても光栄に思いました。これだけ長く愛され続けているドラマに呼んでいただけるなんて…」と喜び、「作品の中で描かれている政治、権力、私利私欲は、浦にはどうでもいいことのようです。右京さんに興味があって、ただ一緒に遊びたいだけなのかもしれません」と、浦という男の底知れなさを語っている。

 東京都知事・一岡光(いちおか・こう)を演じるのは、片桐仁。一岡は、過去の都知事の不正を暴いた実績から熱烈な支持者が多いものの、胸の内は野心に満ちている。片桐は「(『相棒』には)いつか出られたらいいな〜と思っていたので、“ついに来たか!”と思ったら、まさかの都知事役でビックリしました。右京さんと薫さんに警察手帳を見せられたシーンのリハーサルで、“あ〜俺、相棒に出てるんだ…”と感動しました」と振り返り、「(一岡は)“こんな都知事はイヤだ”と思わせる都知事。一方で、こういう人がいたら逆に人気が出たりして、本当に都知事になるかもしれないという、恐怖がありました」と、演じるキャラクターの印象を明かした。

 事件の鍵を握る不気味な男・木原健二にふんするのは、ベテラン・平山祐介。唐揚げ屋台を営む木原は、金のない若者たちには商品を無料でふるまうなど、一見懐の深い男。しかし「私が演じる木原は外見や振る舞いは、ある意味滑稽なんだけど、その奥には絶対的な“悪”が棲んでいる人間です」と平山が分析するとおり、闇を内包する警戒すべき人物だ。木原はどのような形で事件にからんでいるのか?そして、彼の狙いはどこにあるのか。

 平山は「今回の脚本を読んで、まさに今のご時世を見事に投影されていると感じました。恐るべき真実は決して目にする事が出来ない深部へと隠される…。各々の生き方の問われる現代社会が痛快にドラマ仕立てに表現されています」とメッセージを寄せている。

 そして、家族が事件の被害者となる都議・橋本倫子役で登場するのが、大河ドラマ『べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜』(NHK総合ほか)の朝顔役で鮮烈な印象を与えた愛希れいか。本作では、正義感を胸に不正を追及するシングルマザーの都議をひたむきに演じる。

 子どものころから『相棒』ファンだったという愛希は「役衣装で現れた水谷豊さん、寺脇康文さんのお姿を見て、“本物だ!”と感動してしまいました」と、今回の出演に大感激。さらに「“闇バイト”という言葉はニュースなどでよく見かけるワードであり、自分のまわりでも起きうることなんだな、とひしひしと感じていたので、とてもタイムリーな物語だなと感じました。政治や国のことについて、改めて考えるきっかけになりました」と、ストーリーに込められたメッセージを語っている。

 なお『怪物と聖剣』には、警視庁副総監・衣笠藤治(杉本哲太)、内閣情報調査室トップ・社美彌子(仲間由紀恵)、警務部首席監察官・大河内春樹(神保悟志)など“相棒ワールド”に欠かせないおなじみのメンバーも顔を揃える。内田裕也演じる元検事の記者・黒崎健太も、『season19』 第5話(2020年11月放送)以来の登場を果たす。

 ドラマ『相棒 season23』の最終回拡大スペシャル「怪物と聖剣」は、テレビ朝日系にて3月5日と12日の21時より2週連続で放送。

※ゲスト俳優のコメント全文は以下の通り。

【毎熊克哉、片桐仁、平山祐介、愛希れいか コメント全文】


■毎熊克哉(浦神鹿役)

今回のオファーは率直に、とても光栄に思いました。これだけ長く愛され続けているドラマに呼んでいただけるなんて…。『相棒』は時代の流れに合わせて変化する悪に、変わらない正義を持って対決するところが最大の魅力と感じています。出演のお話をいただいてうれしい反面、とてもプレッシャーに感じるところもあります。長年のファンの皆様の視聴レベルも上がってるように感じますから。

私が演じる浦神鹿という男は今のところ素性もわからず謎めいています。作品の中で描かれている政治、権力、私利私欲は、浦にはどうでもいいことのようです。右京さんに興味があって、ただ一緒に遊びたいだけなのかもしれません。

水谷さんとは『轢き逃げ 最高の最悪な日』でご一緒させていただいて、寺脇さんとは映画 『空飛ぶタイヤ』でご一緒させていただいて以来でした。いつも『相棒』を楽しみにご覧になられている視聴者の皆様が、さらにワクワクするような浦神鹿を演じられたらと思っています。最強の正義には最強の悪を。どうぞお楽しみに!

■片桐仁(一岡光役)

25年以上続いている、知らない人はいないドラマ『相棒』。いつか出られたらいいな〜と思っていたので、「ついに来たか!」と思ったら、まさかの都知事役でビックリしました。右京さんと薫さんに警察手帳を見せられたシーンのリハーサルで、「あ〜俺、相棒に出てるんだ…」と感動しました。お2人に毎回握手していただけるのがありがたかったです。気さくに話してくださって、緊張を和らげていただきました。

私が演じるのは、“こんな都知事はイヤだ”と思わせる都知事。一方で、こういう人がいたら逆に人気が出たりして、本当に都知事になるかもしれないという、恐怖がありました。政治家や警察の色々な組織しがらみがあっても、相棒のお2人が知恵と勇気で悪を追い詰めてくれる!現実もこうあってほしいと思います。

■平山祐介(木原健二役)

今回のオファーに対しては、率直に、“ようやくお声がけいただけたか!”と…。『season23』まで続いてきた連続ドラマシリーズであり、すなわち長きに渡り視聴者の方々から愛され続けている『相棒』の住人になれるという事は、この上ない幸せであると同時に、自分の存在が俳優として少しは認めて頂けたのかなと、なんだかホッとした気持ちです。

今回の脚本を読んで、まさに今のご時世を見事に投影されていると感じました。SNS社会における強者と弱者。若年層にも及ぶ犯罪グループの拡大。テレビやネットで目にする事が出来る“現実”とされる世界は今や何もかもが明け透けにされているようで、その実、フェイクに目くらましをされ、恐るべき真実は決して目にする事が出来ない深部へと隠される…。各々の生き方の問われる現代社会が痛快にドラマ仕立てに表現されています。

そんな中、私が演じる木原という人間は外見や振る舞いは、ある意味滑稽なんだけど、その奥には絶対的な“悪”が棲んでいる人間です。何とも得体の知れない、自身以外を“モノ”として見ているような、そんな不気味さを秘めた人物です。

現場では、水谷豊さん、寺脇康文さんのあまりに自然なお気遣いにとにかく感動でした。スッと懐に入れて下さり、まるで自分も『相棒』シリーズに初めから参加していたかのような錯覚を憶えたほどです。監督の橋本一さんとは以前からお付き合いがありましたし、安心して現場に身を委ねる事ができました。長らく『相棒』ファンという方が多いと思われますが、いい意味で“らしくない”シーン満載です。お見逃しなく!

■愛希れいか(橋迫倫子役)

『相棒』は物心ついたときからずっと見てきた作品なので、オファーをいただいてうれしかったです。もちろん緊張感もありましたが、こんな日が来るなんて、本当に思いもしませんでした。『相棒』は幼い私が見てもとても面白いドラマで…出てくるキャラクターたちが個性的で、真剣な中にもクスッと笑えるような部分があり、その緩急が子どもの私にも刺さっていたのだと思います。子どものころから、右京さんのキャラクターは大好きでした。

“闇バイト”という言葉はニュースなどでよく見かけるワードであり、自分のまわりでも起きうることなのだな、とひしひしと感じていたので、とてもタイムリーな物語だなと感じました。また、私が演じる倫子は都議として税金の行方を追っているのですが、日本に暮らす皆さんにとってどちらも興味がある事柄だと思います、私自身、今の世の中とリンクさせていろいろ考えてしまいましたし、政治や国のことについて、改めて考えるきっかけになりました。

現場では、役衣装で現れた水谷豊さん、寺脇康文さんのお姿を見て、「本物だ!」と思わず感動してしまいました。同時にさらに緊張してしまったのですが、お芝居はもちろん、現場でのたたずまい、お2人の雰囲気が素晴らしくて。やっぱりこれだけドラマが続いていることの根底には、現場の雰囲気の良さがあり、それが作品の良さに直結しているのだなと実感しました。

最終回は『相棒』ファンの皆様の期待も大きいと思いますが、今の日本に生きる私たちへの強いメッセージが込められた物語となっていますので、ぜひ楽しみにしていてください。
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