松浦亜弥『T.W.O』アップフロントワークス(ゼティマ)2月24日、元ハロー!プロジェクト(以下、ハロプロ)メンバーの過去の楽曲の一部が各サブスクリプション音楽ストリーミングサービスで配信開始されました。
その楽曲のアーティストは松浦亜弥さん、後藤真希さん、藤本美貴さん。SNSでは特に「あややサブスク解禁だ!」と、松浦亜弥さんの楽曲が聴けることに歓喜の声があがっていました。
◆あやや圧倒的な歌唱力と可愛さでソロ大成功
2月24日にサブスクが解禁されたのは前述の3人のソロ曲に加えて、松浦さんと藤本さんのユニット「GAM」、そして松浦さん、後藤さん、藤本さんの3人によるユニット「ごまっとう」です。
その中でも特に松浦さんに大きな注目が集まったのは彼女が今なお「平成最後のソロアイドル」とも呼ばれて神格化されているからでしょう。
松浦さんと言えば2000年の「第4回モーニング娘。&平家みちよ妹分オーディション(第2回のオーディションでは合格者4名でメロン記念日が結成)」に合格し、14歳でデビューを果たしました。
当時はモーニング娘。に辻希美さんや石川梨華さんなどの4期生が加入したばかりというまさに全盛期。モー娘。がアイドルグループとして大成功を収めていた中で、松浦さんはソロアイドルとして売り出されたのです。
「♡桃色片想い♡」や「Yeah! めっちゃホリディ」、「LOVE涙色」など、可愛く明るいアイドル王道曲のイメージが強い松浦さん。しかし、その圧倒的な歌唱力とリズム感、表現力は当時から圧倒的で群を抜いていました。
バラエティ番組等に出演したときにも、ナチュラルに「かわいい」を全肯定する振る舞いやバラエティ対応力も。
また2016年に逝去したお笑い芸人の前田健さんやタレントのはるな愛さんなど、当時からモノマネされることの多かった松浦さん。モノマネされるということはそれだけ国民的にも人気であり、多くの人に特徴や魅力が伝わっていた証でしょう。
◆サブスク解禁で再確認された高い音楽性と歌唱の難しさ
「午後の紅茶」や「桃の天然水」、「プリッツ」、「パピコ」などCM出演数もとても多く、CM好感度調査の上位に何度もランキングされてきた松浦さん。
キャッチーでユニークな演出や思わず口ずさみたくなるフレーズ、キュートな松浦さんの表情がアップになった映像などはどれも印象的で、今見てもCM担当者が起用したくなるのも納得の可愛さと表現力でした。
アイドルとして完璧すぎることから「アイドルサイボーグ」、「最後のソロアイドル」とも呼ばれていた松浦さん。アイドルとしてはもちろん、アーティストとしても高く評価されていることは特筆すべきことでしょう。
今回のサブスク解禁であらためて松浦さんの楽曲を聴いたファンは、特にその歌唱力の高さに改めて驚いている様子。と同時に「こんなに音楽性が高い曲もこの歌唱力と可愛さで歌ってくれるんだから、そりゃ作るほうも力が入る」として作詞作曲を手掛けたプロデューサーのつんくさんの手腕にも注目が集まっています。
実際に「あややの曲はカラオケで歌ってみると息継ぎも音程の振り幅もすごく難しい」という人もいて、踊りながら歌っていた松浦さんのスキルの高さを実感しているファンも少なくありません。
◆病気を乗り越え、今は仕事をセーブ。3児の母
松浦さんが評価されているのは、アイドルとして完璧すぎるほど完璧であることに加えて、数々の困難を乗り越えてきたからでしょう。
2006年には顎関節症を発症、また2011年には4年前から子宮内膜症を患っていることを公表していました。その後は2013年にw-inds.の橘慶太さんと結婚を発表して大きな話題に。
同年から無期限活動休止期間に入るも病を乗り越えて3人の子宝に恵まれた松浦さん。今ではメディア露出はほとんどなく、3人のお子さんの育児に専念しているようです。
こうした経歴は全盛期に芸能界を引退した、松浦さんと同じく14歳でデビューした伝説の歌姫・山口百恵さんとも重なる部分もあります。
また2017年には橘さんの個人事務所に移籍し、2022年には橘さんプロデュースによる配信シングル「Addicted」で13年ぶりに新曲をリリースするなど、公私ともに夫婦円満であることもうかがえます。
◆「あややは私の青春」「歌がうますぎる」ファン熱狂
アイドルを全力でやり切ってくれたあややが、今は穏やかな生活を送ってくれていることに静かに応援するファンも多いでしょう。そしてメディア露出がほとんどないからこそ、今回のサブスク解禁が熱狂に繋がったのも当然のことかもしれません。
SNSでは「あややは私の青春」「今聴いても歌がうますぎる」「これだけソロで通用するアイドルはこれからもう出てこない」といった称賛の声も今なお鳴りやまない様子。松浦さんのサブスク解禁の熱は、まだまだ続いていきそうです。
<文/エタノール純子>
【エタノール純子】
編集プロダクション勤務を経てフリーライターに。エンタメ、女性にまつわる問題、育児などをテーマに、 各Webサイトで執筆中